JICA海外協力隊の世界日記

蒙古大陸放浪記

第一回セミナー開催、の話の前に。

Сайн байна уу?  サイン バイノー?

時たま雪が降り、川に張った氷が徐々に解け出し、太陽の日差しが強くなってくる、そんなモンゴルの春の訪れを感じる今日この頃です。
写真は、ウランバートル市内の歩道。日中溶けた雪が、夜に凍り、溶けては凍りを繰り返し、点字ブロックの上を歩くと、筋に沿ってツルン!と滑って一番危険!雪国の点字ブロックはどうにかならないものか。

さてさて、セミナー開催の話の前に、遅ればせながら配属先の話をします。

新しい配属先は、元協力隊員(モンゴル幼児教育の大先輩!)の高橋生仁子(きみこ)さんが立ち上げ、2011年に認可されたNGOSujatashand”(スジャータシャンド)です。主な活動は、幼稚園に通えない障害児の訪問保育、また地域の幼稚園を借りてグループ保育。そして、幼稚園の先生や家庭医さんたちに向けたセミナー、指導を行っています。現在は脳性麻痺、ダウン症、自閉症などの障害をもった子どもたちが約30名在籍しています。
毎日、ウランバートル市内の子どもたちの家や幼稚園を何軒も周り、保育を行う彼女の行動力には刺激を受けてばかりです!

さて、そんなSujatashandがこの3月から幼稚園の先生を対象に“障害児支援”セミナーを開始しました。

日本での障害児加配(障害児担当の保育者)制度までは、まだまだだけれど、障害児を預かる際の姿勢や支援方法を学んでもらい、少しでも多くの子どもたちが幼稚園に通える環境を整えたい。また、今回セミナーで学んだ先生を中心に、支援方法が広まっていって欲しい。そんな想いから始まったセミナーです。


私は、セミナー開催決定後にSujatashandでの活動が決まったのですが、チョイルでの活動を通して、障害児支援の面白さを改めて感じていたところだったので、このセミナーに関わっていける事を嬉しく思っています。ウランバートル市教育局との連携、高橋さんが今まで築き上げてきたものなど、責任重大。身の引き締まる思いでおります。

さて、教育局幼児教育担当のムンフザヤさんとの話し合い、教育局長との契約締結、市内7区の幼児教育担当者向けの説明会(2名しか時間に来てくれないという残念な結果でしたが…)を経て、318日、これから13か月(セミナーは13回の予定)一緒に活動していく先生たち24名が参加してくれ、無事、第一回セミナーが開催されました。

話が長くなってしまったので、セミナーの話は、また、後日。

Баяртай. バヤルタイ。

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