JICA海外協力隊の世界日記

ゆっくりのんびり、一歩ずつ

エラコー村 アウトリーチ

こんにちは。

今回は3月9~13日に行われたアウトリーチについて紹介します。

エラコー村とは、首都からとても近い村ですが、森や草むらが多く、

村の全貌が分かりにくい地域です。

私も昨年、5回は訪れていますが、子どもの家などを中々覚えられずにいました。

(似たような家や教会、道がとても多いため、手書きの地図やGoogleマップを駆使)

なので、私が道を覚えるためにも、そしてこの村を知るためにも、とても良い機会でした。

今回のアウトリーチの主な目的

*新規クライアント(障害のある方)の発掘

*クライアントのフォローアップと情報の更新

*看護師による耳鼻科と健康診断(血圧・血糖値の測定)

*理学療法士による身体の動きのチェックや体操メニューの提案

基本的には、家庭訪問スタイル。

村の障害者グループをまとめている方が指揮を執り、数グループに分かれて家庭訪問を行いました。

この日は、精鋭女子メンバーで10件ほどのお家にお邪魔しました。

(写真:奥から、理学療法士さん、看護師さん、私の同僚、私)

昨年までは子どもしか見ていなかったのですが、

今回からは大人の方にも多く関わらせていただきました。

私と同僚は医療関係者ではないので、話を聴くことに徹しました。

みんな優しい方々でした。

おしゃべり好きのおばあちゃんや、恥ずかしがり屋のおじいちゃん。

ほとんどがお年寄りの方でしたが、

80歳になっても、なお元気な方が多くいて、驚きました。

中には若い方もいらっしゃいました。

これまで余り実感していませんでしたが、糖尿病の方も何名かいらっしゃいました。

かなり重症の糖尿病と闘病されている方にもお会いしました。

数週間前から、水しか飲めなくなっており、今週からはほとんど話すのが困難になっているとのことでした。

私としては、すぐにでも病院で点滴を入れてもらった方が・・・と思う状況でしたが、

看護師さんは「明日病院にいこうね。予約入れておくからね。」と落ち着いて声を掛けていたのが不思議でした。

「なんで?今日、今すぐにではないの?」とその場では思いました。

でも後から考えると、

もしかしたら、最期はお家で見守ることを看護師さんは考えていたのかなとも、思いました。

考えることがたくさんあったアウトリーチ。

ですが、やはり体力勝負のアウトリーチでもありました。

さすがに暑い中、一日歩き回るのに、私はくたびれてしまいました。

夕方、やっと終わるぞ~と思っていたら、

同僚は突然両手いっぱいにお花を摘み始めました(笑)

バヌアツの女性はお花が好きな方が多く、よく身に付けています。

もちろん、可愛いのですが・・・

私は「なんで、そんなに元気なの!?」というツッコミを心の中でしていました。

笑いあり、お祈りあり、そして悲しいこともあったアウトリーチでしたが、

相変わらず元気なバヌアツの人々。そのたくましさ、明るさはどこから来るのでしょうか?

またバヌアツに帰ったら、聞いてみたいなと思います^^

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次回は、タンナ島を紹介していきます。

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