JICA海外協力隊の世界日記

ゆっくりのんびり、一歩ずつ

配属先の紹介

こんにちは。 第3回目の投稿では、私の配属先であるバヌアツ障害者支援協会について紹介しますね。 正式名称は Vanuatu Society for People with Disability (以下 VSPD)と言います。 VSPDは、30年以上首都ポートビラ市内で活動しているNGO団体です。 現在、代表の方、マネジメントや会計の方、いつも掃除してくれる方、フィールドワーカーを含め約20名ほどで活動しています。 フィールドワーカーは、主に3つのチームに分けられています。 ①障害のある方へ最初にアセスメントするチーム ②アセスメント後に具体的な支援(福祉用具の調整など)を提供するチーム ③障害のある子どもに教育(療育)を提供するチーム 私は③のチームに所属していますが、他の2つのチームとの連携が欠かせません。 また、いつも同じ事務室で作業しているので、誰かが音楽をかけると皆で踊り出します。 とても楽しく、優しいスタッフさんたちです。 最初の写真は先月末の誕生日会の様子です。 私ともう1人のボランティアさんの誕生日を盛大に祝っていただきました。 とても嬉しかったです。 残念ながら、他の男性スタッフはちょうど外部の研修などに出掛けておりましたが、 みんなで「今日は女子会だねっ!」と大はしゃぎした日になりました。

スタッフ以外でも、VSPDには色んな方たちが訪れます。 2枚目の写真は、障害のある女性たちが布製品を手作りし、商品開発をしているところです。 バヌアツでは、まだ女性の立場が弱く、特に障害があると、働くことが難しい環境だと伺いました。 これは、長年VSPDで働いている障害があるスタッフの方が考案した活動だそうです。 彼は 「このアイディアは、日本の作業所(福祉的就業)を参考にしたんだ。バヌアツには、障害のある人が働く施設はなかったんだ。」 と教えてくれました。 療育クラスの活動が忙しく、なかなか同僚以外の人と会話できる時間が限られているのですが、2年間でたくさんの人のお話を聴きたいと思います。 少し話が変わりますが、 『障害児・者支援』隊員の配属先は、特別支援学校や教育省のインクルーシブ教育課、福祉センター、職業訓練校など多岐に渡っています。 私自身、協力隊応募時に希望案件の中で、障害者支援団体で働きたいと思っていました。 きっかけとして、 1冊の本との出会いがありましたので、少し紹介させて頂きます。 編者:久野 研二さん(2012年 出版) 『ピア・ボランティア世界へ―ピア(仲間)としての障害者の国際協力』 各国の障害者支援団体で働く、障害のある現地スタッフの活躍にとても強く惹かれました。 *同じ境遇だから、わかること。 *同じ境遇であっても、それぞれ違うから、しっかり相手の思いを確認すること。 *違う境遇でも、共感し合えること。 この本を読んで、私は青年海外協力隊への参加を決めました。 もし関心がある方がいらっしゃれば、ぜひご一読頂けると良いかもしれません。 今日はこのあたりで。 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 次回は、『日々の活動』を紹介したいと思ってます。 それでは、Nice day (良い1日を♪) [おまけ] バヌアツ豆知識① ポートビラ市内には、車いすユーザーが利用できるバスが1台、運行しています。 運転手さんは「1台しかないから、毎日忙しい」と言っていましたが、 本当に車いすユーザーの方からの需要は高いと思います。 エファテ島内での主な交通手段は、バスかタクシーしかありません。 こちらのバスは、行き先を伝えると、そこまで乗せてくれる日本のタクシーのような役割をしています。先に他の乗客がいると、そちらを優先するので、目的地まで行くには時間がかかりますが、ポートビラ市内であれば、1回150円程で利用できるかと思います。(目的地やドライバーによって、料金は変わるかもしれませんが)

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