ゆっくりのんびり、一歩ずつ

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齊藤 ゆり
静岡県 ★新規執筆者

タイプ/職種
青年海外協力隊
障害児・者支援
派遣国
大洋州
バヌアツ シェファ州 エファテ島ポートビラ市
一言メッセージ
ゆかいな仲間達と、障害者支援協会の療育クラスで活動しています。

 

障害のある子の栄養改善ワークショップ

2019.11.05

活動 生活

こんにちは。 今回は7月と9月の保護者会の中で行ったワークショップについて紹介します。 クラスで活動を始めてから、子どもが持ってくるおやつを毎日見ていました。 食べ物の飲み込みなどが難しい子は、柔らかく蒸したクマラ(さつまいもに近い芋)やパンがゆを食べていることがほとんどで、お家の食事でも栄養がしっかり摂れているのかちょっと気になっていました。 また4月に流行した感染症で、配属先が関わっていた子どもが何人か亡くなったとも聞いていたので、家庭でできる栄養改善として調理実習を含めたワークショップをしてみたいと6月に考え始めたのがきっかけでした。 母子保健を担当している看護師隊員さんに相談すると、全力で応援してくださり、プレゼンや紹介するメニューの試作・作成にも、多くのアイディアとご協力を頂きました。また、任地が離れているにも関わらず、何度も首都へ足を運んでくださいました。同僚にも自分のやってみたいことを、まだ拙かった言葉で伝えると「良いね!やってみようよ!」と背中を押してくださり、保護者への事前アンケートやプレゼンの内容とビスラマ語の確認、事前/当日の準備まで手伝って頂きました。 7月のワークショップは座学で、看護師隊員さんには、栄養素と子どもの嚥下機能の発達、私は食事の姿勢とむせた時の対処法をプレゼンしました。

第1回ワークショップの1週間後、ビラセントラル病院の栄養士さんの栄養講座に参加する機会がありました。 内容がとても良く、9月の保護者会での調理実習でぜひ手伝って頂けないだろうかとお願いすると、彼女も快く協力してくださいました。 彼女がどのような子どもの食事を提案するのか、分からなかったため、8月下旬に配属先の全スタッフ対象に食事づくりのデモンストレーションを挟むことにしました。2枚目の写真は、その時のものです。 病院勤務の多忙な中にも関わらず、終始笑顔で、丁寧に質問にも答えてくださいました。6ヶ月以降の月齢に沿って柔らかさを調整し、地元の食材(パパイヤ、ココナッツミルク、アイランドキャベツなど)を上手に使いつつ、肉や魚、卵も加えた離乳食で、保護者の方が取り入れやすいメニューの数々でした。 午後は、私たち日本人が提案した幼児が食べやすいお好み焼きとかぼちゃのプリンを同僚たちにビスラマ語のレシピをもとに作ってもらいました。とても好評でしたが、「丸いキャベツではなく、アイランドキャベツでお好み焼きを作っても良いか?」と意見をもらいました。日本人からすると、丸いキャベツが一般的ですが、バヌアツではモロヘイヤのようなキャベツ(アイランドキャベツ)が、年中道端に生えています。7〜10月には丸いキャベツもマーケットにたくさんありますが、それは期間が限られており、買えない時期も長いので、その点が心配ということでした。 リハーサルの中で、バヌアツの食への気づきがたくさんありました。

本番である9月の調理実習では、栄養士さんによる栄養素のおさらいといくつかの離乳食づくり、アイランドキャベツのお好み焼きとかぼちゃプリンづくりを保護者の方とともに行いました。ハプニングはあったものの、何とかやりきることができました。保護者に感想を聞くと、「子どももよく気に入っていた!家でも試してみたい!」という声が多く出ました。実際に、子どもがあまりに気に入っていたため、家でお母さんなりにアレンジしつつ、かぼちゃプリンを作ったという話も聞けました。 実は最初のプレゼン前日、あまりにも不安で、同じ敷地内に住む大家さんにまで、自分の発表を確認してもらいました。 誰かの役に立てば、と思って企画したワークショップ。 でも振り返ると、多くの人が手を貸してくださったことに気付きました。 看護師隊員さん、栄養士さん、配属先の職員の方々など本当に多くの方々のおかげで、リハーサルも含め計3回に渡るワークショップを成功させることができました。 ここでのプロセスで学んだことを糧に、今後の活動に活かしていきます。 とても長い文章になってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 ご協力頂いた看護師隊員さんがバヌアツ支所のHPに、このワークショップのことを寄稿してくださっております。ぜひ、こちらもご覧ください。 https://www.jica.go.jp/vanuatu/office/information/event/191003.html