JICA海外協力隊の世界日記

ゆっくりのんびり、一歩ずつ

ひまわりだより 後編②

こんにちは。

今回は西田さんに着任時のホームステイでの生活について紹介して頂きます。

※ご本人のご協力により、掲載させていただいております。

******************************************

氏名:西田ひまわり
隊次:2019年度9次隊 (短期)
職種:感染症・エイズ対策

ビバリーヒルズに住むMyホストファミリー

バヌアツでは着任時オリエンテーション中に語学力向上とバヌアツの文化を理解する為に、ホームステイプログラムがあります。
私たちは現地の方にホストファミリーになっていただき、1週間お世話になりました。
私のホストファミリーは、お母さんのミリアム(Myriam)さんとお父さんのアレック(Alek)さんです。
アメリカのロサンゼルスの都市と地名が同じでびっくりしましたが、ミリアムさんとアレックさんの家はビバリーヒルズという丘の上にあり、大学内で行われるビスラマ語(バヌアツの言語)クラスまで片道30分かけ毎日歩いて通っていました。

バヌアツは近所づきあいがとても良く、クラス帰りに迷子になって同じ場所を行ったり来たりしていると、周囲の人が「大丈夫?」と声をかけてくれミリアムさんの家を探していると伝えるとすぐ親切に教えてくれました。

ミリアムさんが作ってくれたご飯は味付けがしっかりしていてバランスもよく美味しかったのですが、バナナの消費量がとにかく多く、バナナのカリウム濃度をネットで検索したほどです。

ミリアムさんの家で頂いた私の一日のご飯の例を紹介します。

朝ご飯:バナナ三本、ピーナッツバター、パンと紅茶。
(朝ごはんでよく食べたバナナは、「レディーの指」と呼ばれているバナナで先が指先のようにとんがり、日本で食べるバナナより酸味があり、しっとりしていました)。

昼ご飯:昼はビスラマ語クラスの大学の食堂や、近くのお店で食べました。

おやつ:バナナ二本。ミリアムさんが朝出かける前に「学校でのスナック用よ」と日本で見かけるバナナと同じタイプのバナナを二本。

おやつ2:甘いミルク紅茶とパン、他にはバナナかバナナをすりつぶして揚げて砂糖をかけたもの。このおやつ時間は帰宅して夜ご飯の支度の前にありました。

夜ご飯:ココナッツミルクで煮込まれたベイビーバナナという短いバナナを5、6本。ゆでたアイランドキャベツ、白米と味付けされた挽肉。またはすりつぶしたキャッサバという芋にアイランドキャベツを巻き付けて蒸したシンボロという伝統料理。

そしてまたまたバナナ入りフルーツポンチが飲み物として出てきます。一日の一人当たりの平均バナナ消費量は5本~12本です。

私の一番のお気に入りはココナッツミルクで煮込まれたベイビーバナナでした。甘くてやわらかくてとびきり美味しかったのと、

ココナッツの内側を削って、それを布にくるみ、絞ってココナッツミルクを作るのがとても楽しかったです。

他にもミリアムさんと一緒に料理(伝統料理のシンボロ)を作りました。

びっくりした事は、ミリアムさんが玄関口に座り、ナタの様な大きいナイフで料理に使う食べ物の下ごしらえをしていたことです。
左手でココナッツや芋を持ち、右手で握っているナイフを振り上げ、ピンポイントで同じ場所に打ち付け切っていました。

私がやってみると、まったく割れず様々な場所に歯形がつくだけでした。

バヌアツの大半の方は、キリスト教でミリアムさんとアレックさんも信者でした。
食卓の前には必ずお祈りをします。私のビスラマ語の宿題を手伝った後には聖書の言葉について語ってくれました。

とても優しく、冗談を言って笑わせてくれるミリアムさんとアレックさん二人のおかげでビスラマ語も上達し、バヌアツでの生活を楽しく過ごせる!と確信し、よいスタートを切れました。

******************************************

3回にわたり、西田さんにはご自身の活動からバヌアツの生活まで幅広く紹介していただきました。

私も西田さんの写真を見ながら、とてもバヌアツの生活が懐かしくなりました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ