JICA海外協力隊の世界日記

ゆっくりのんびり、一歩ずつ

ワクチンキャンペーン

こんにちは。

日本は冬ですね。

バヌアツは真夏です。普段の2倍速で日焼けをしている気がします(笑)

現在、フィジーやサモア、トンガを含む大洋州地域で、麻しんが大流行しています。

私の住むエファテ島内では事前に流行を防ぐため、地域をバス等で回り、クリスマス前の2週間で子ども(生後6ヶ月~15歳)のワクチン接種率をさらに上げていくキャンペーンを実施し始めました。

私がクラスで受け持っている子どもの中にも未接種の子がいると聞いていましたが、実際に私たちはどのように子どもやお母さん達に働き掛ければ良いのか分かりませんでした。

そこで、ワクチンキャンペーンの状況をまずは知ることが大切なのではと思い、

シェファ州保健事務所で働く隊員さんのチームに1日同行させていただきました。

この日は、周囲が海で囲まれ、内部は森になっている半島のような地域を回りました。

前日にメガフォンでアナウンスをしており、朝9時頃にその地域に赴くと何人かの親子が集まってきました。

当然ながら、泣きわめく子どもたちと、必死に彼らを押さえる家族たち。

看護師さんや隊員さんは動じることなく、淡々とビタミンAを投与(生後6ヶ月~5歳)し、ワクチン接種をしていきます。

人の住む場所が点在しているこの地域では、何度も場所を変えて、巡回していく必要がありました。

ワクチンを待つ子どもたちが後を絶たず、お昼休憩も取れない日もあるそうです。

それも炎天下の中、400人、900人の子どもたちが集まってきます。

この日は幸いにも休憩が取れ、男性スタッフさんたちは森で見つけた車のハンドルに大はしゃぎの様子でした。

でも、お昼を食べている時は、「生活習慣病の人を減らすためにはどうしたらよいのだろう?」と真剣に議論していました。

この1日で分かったことは、1つのコミュニティ内で全ての子どもにワクチン接種をしていくことの難しさ。

草むらの中にある家を見つけたり、森や海で遊んでいる子どもを見つけたりすることがどれだけ大変なのかまでは想像できませんでした。

ましてや、家族が不在で、家の中にいる障害のある子どもを見つけるのは、限られた時間内ではとても難しいと思いました。

同時に、日頃からの子どもを持つ家族へのワクチン接種を呼びかける大切さを、改めて知りました。

突然のお願いにもかかわらず、同行を受け入れてくださった隊員さんとスタッフの方、本当にありがとうございました。

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