JICA海外協力隊の世界日記

アフリ感 in Botswana

Botswanaっぽいところへ~道端に○○~

この鳥は初めて見るのに、なぜか初めてに感じなくて、もしかして?!と思って調べてみました。

この鳥知っていますか?

調べてわかったのですが、ライオンキングに出てくるザズーと同じ種類の鳥でした。ボツワナで飛んでいます。

ボツワナには色々な野生動物がいます。その中でも、アフリカのどの国よりも野生のゾウがいると日本にいた時に調べていたので、ゾウに会えるのを楽しみにしていました。ボツワナに到着する飛行機の中でも上空からゾウを探してたし、ボツワナに着いてから、任地に移動するときにも、どこかにゾウがいないか探していたくらいです。しかし、任地に着いてから、ゾウがいるのはボツワナの北の方で、任地モレポロレや首都ハボロネ辺りにはいないということを知りました。ボツワナの新聞を日本で読んでた時には、どこにでもゾウがいると思ってたのに~!

そして、ボツワナに来て、8か月。ゾウを一頭も見られずにボツワナ生活を送っていたので、せっかくボツワナに来たのだからゾウが見たい!と思い、ゾウが見られるというロッジを教えてもらい、休暇で行くことにしました。

普通は車を運転していくようなところですが、協力隊は車の運転はできないので、バスでそのロッジの近くまで行って、そこから、歩いてロッジに行こうとしていました。しかし、バスの乗客が、危ないから歩いたらダメだよと教えてくれました。危ない?!そんな危険な地域に行くの?とその時は思っていました。

バスに乗っていると、バスが急に減速。ふと前を見るとゾウが4頭、国道を横断していました。

え?えぇぇぇぇぇ!!!

目を丸くするとはこのことか、というくらい目が丸くなりました。

バス内が暑くてサウナ状態なのと、たまたま私の隣の席の人がめちゃくちゃ体が大きい人で席を半分くらいはみ出てたのとで、テンションが下がっていたのですが、ゾウが突然現れたことで、一気に私のテンションは上がりました!(他のボツワナ人の乗客は、全然興味なさそうというか、見慣れている感じでした。アフリ感!)

そして、携帯の地図を見ながら降りるところを探して、ロッジに近づいたので、バスの運転手に「ここで降りる!」って言って、バスを止めました。バスが止まったもののドアを開けてくれないので、「なんでドア開けてくれないの?」って聞くと、窓の外を指さして、「見て!ゾウがいるから!」と言われました。私は人生で初めて降車拒否されました。すごいところに来たなぁと思いました。

ロッジの人の車が来てたらおろしてくれるつもりだったみたいだけど、私は着いてから連絡しようと思ってたので、来てるはずもなく、象がいるので、そのまま次のバス停に出発することになりました。

次のバス停には象がいなかったので降りることができ、ロッジの車に迎えに来てもらい、ロッジへ。

途中またゾウに遭遇しました。ゾウが見られるロッジと言っても、野生だし、見れたらラッキーくらいに思っていて、そんな簡単に見れるものと思っていなかったので、すでに、私が思っていた以上にゾウがいる場所で、ここはどこ?状態でした。

今回宿泊したロッジはもともとあったゾウの水場の周りにロッジを作ったので、ゾウがたくさん見れるそうです。着いて驚いたのが、ゾウの多さ!日本でせいぜい同時に1頭か2頭しか動物園で見たことがないので、こんなに多くのゾウを一気に見られる場所に感動しました。

ボツワナでは、前の大統領はゾウの減少を止めるために、ゾウの狩猟を禁止したりしてゾウの個体数を増やす政策をしていたようですが、今の大統領はゾウが畑を荒らしたり、人を殺したりするということもあり、ゾウが増えすぎているのでゾウの狩猟の規制を緩めた政策をしています。そのためトロフィーハンターによって殺されたゾウのことがニュースになっていたりします。

この地域に住んでいる人にとって、ゾウは増えすぎると害になるかもしれないし、せっかく大事に育てた畑の作物を荒らすゾウは敵なのかもしれません。日本で育った私には分からないゾウに対する気持ちがあるのだと思います。しかし、道端にゾウがいる国は世界中で珍しいと思うので、こんな素敵な場所を守るためにも、ゾウを殺さなくていい方法が何かあればいいなと私は思います。

ちなみに、 ここでの宿泊はテントは高床式(これもゾウに踏まれないようにとかかな?)です。敷地内のレストランで充電はできますが、電波もなければ、テント内には電源もありません。なんにもない大自然の中のテントですが、テント前にあるベランダでゾウを見て過ごす1日に携帯なんかいらないし、電源なんか必要ないし、逆に星空もきれいで日本にはない最高な場所だと感じました。

そして、ロッジの真横をこんな大きいゾウが何頭も通っていきます。

テントからの象.jpg

水場まで行くゾウを1日中見ていましたが、時間帯によって、若いゾウが来たり、大きいゾウが来たり、小ゾウを連れた家族連れが来たり、ラッシュアワーだと30頭以上が一気に集まったり、入れ替わり立ち代わりゾウが集まっていました。

象 夕方.jpg

1日中ゾウを見ていると、おならをする場面や、水場にうんちやおしっこをする場面、水をかけられそうになったり、けんか?をしているゾウや、大きいゾウが小さいゾウにちょっかいをかけていたり。夕方にはけんかしたゾウが私たちのテントの周りをぐるっと一周追いかけられたりしているのも見ました。動物園では見られないゾウの日常を見ることができました。

電源はないし、夜は真っ暗な中ゾウに気を付けながらテントに戻らないといけないというスリルのあるロッジでしたが、ベッドに寝ころびながらも象が見放題の素敵なロッジでした。(夜中はゾウのパオーンという鳴き声と音に3回も起こされましたが!)

夜 象.jpg

行きはゾウが道端を歩いてるとは知らず、バスの外を見てなかったけれど、帰り道はバスの窓から野生のゾウを探してみると、30分くらいの道のりで10頭もゾウを見ることができました。

保護区ではなく、道端を歩いているゾウに会えたり、ゾウがいるから降車拒否なんて、今回はアフリ感というより、ボツワナっぽい!という場所と体験の紹介でした。

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