2023/04/26 Wed
観光
Tracking~足跡を追って~


任地からバスを乗り継ぎ6時間。朝6時からのTrackingに参加するために、前日はこのSanctuary内に宿泊。そのチェックインの時に「Trackingの時は、明るい服はダメ。ダークカラーで。」と言われました。「青い服は?」と聞くと、「青はダメ!」と言われて、そんなに服の種類持ってきてないのに、予約の時点で言ってよ~と思いながら、私は黒のレインコートがあるので、とりあえずそれでいこうと思いました。
そして、朝6時。いよいよ出発!
車で新しい足跡を探しながら、Sanctuary内を移動。昨日の夜のゲームドライブでは暗くて見れなかった景色がこんなにきれいな草原だったことに感動しながら、この時点ですでに、壮大な草原と色々な動物が見れて、最高の夜明けでした。
でも今日のお目当てはこれらの動物たちではなく、
サイです!
ここはKhama Rhino Sanctuaryというサイの保護区です。
ガイドさんが「この足跡を辿るぞ!」と言って、車を降りた時に、「そのレインコート音するから、脱いで!」と言われました。この時期の朝晩はものすごく寒くて、私が「え?」って顔をすると、ガイドさんも考えて、「確かに、寒いよね。じゃ、サイに近づいてから考えよう!サイは音に敏感だから。」と。たしかにシャカシャカ音はするけど、レインコートだめとか先に言ってよ~!(事前に伝えてほしかった件、2回目!)
レインコートを着たまま足跡を辿って歩いていくと、サイのだといううんちを発見!
ガイドさんは見つけたら触って温度確認。私も同じように触ってみる。
たしかに1個目より2個目の方がちょっとぬくい気がしたので、近づいている証拠?と思いながら、どんどん進んでいきました。
サイのおしっこも見つけ、


大きなBullの足跡も見つけたのに、全然サイは出てこない。。。
ガイドさんも「今日は寒いし、時期的にも草生い茂ってるし、見つからないね」とめちゃ発言が後ろ向き?!
すでに歩き始めて2時間!
展望台?みたいなのによじ登り、上から、見たけど、いい景色。
2時間のTrackingでは、動物は1匹も見つかりませんでした。「近道して帰ろう!もう車から5kmくらい歩いたからね」確かに、足跡をたどってめちゃくちゃ森の中を歩きました。私たちも歩いてるけど、サイも歩いてるから、サイよりも早く歩かないと足跡を追ってても追い付かないし、Trackingって難しいな~とか色々思いながら、車でビューンっていっぱい動物が見れるゲームドライブとの違いを感じました。
2時間以上も森の中探しまわって、うんち触って、おしっこと足跡見て、終わりかぁ。。なんか残念。。。
と、あきらめて、とぼとぼ帰り道を歩いていると、
めちゃくちゃ遠くにサイ発見!しかも2頭!
草原の反対側だから、草原を横切って、急いで近づいていきました。止まったり、進んだり、ばれないよう木に隠れて、ガイドさんからはみ出たら、注意を受けるので、ガイドさんに隠れながら、姿勢も低く、静かに!この時のガイドさんは真剣で怖めでした。
そして、いよいよ近くなってきた時に、ガイドさんに「レインコートと帽子が邪魔やし、音するから、木において行くね!」と言って、木の下に置いて、もっともっと近づいていきました。結構近づいたところで、ガイドさんの携帯が鳴る!レインコートのシャカシャカの音ダメって言われたのに、マナーモードじゃないんかーい!と突っ込みたくなったけど、静かにしないといけないので、笑うのも我慢。
しかし、サイはむしゃむしゃ食べることに夢中でこちらには気づいてないようでした。
50m以内くらい先にはシロサイが2頭。こんな距離感です↓


ケータイのズームでもこの近さ!
サイを観察。鳥を背中に乗せて、ゆっくり草を食べてるサイの姿は、かっこよかったです。ずーっと見てたかったけど、時間切れ。
そして、サイからまた、忍び足で離れていく時に、私は思い出したのです!
さっきレインコートと帽子をどっかの木の陰に置いたことを!!
ふと見渡すと同じような木がいっぱい、「どこに置いたっけ?」サイに夢中で近づいていった私はどこに置いたかすっかりわからなくなってしまい、ガイドさんにレインコートと帽子のことを言うと、ガイドさんも思い出してくれました。
「OK!」というからどこか分かるのかと思ったら、なんとガイドさんは私の足跡のTrackingをし始めました。探し方がアフリ感じゃないですか?!?!
私は自分でも「これかな?」「ここかな?」という木の根元をダッシュで見回ってましたが、どの木も同じに見えてきて、もうどこかわからんわー状態!完全に見失いました。。。
結果、ガイドさんのtracking力で私のレインコートを発見!そしてレインコートのところまで一人で向かっている時に、サイに見つかっちゃいました。2頭のサイにガン見される私。「早く戻って来い」とガイドさんに言われて、ダッシュで戻って、木の陰へ隠れました。
あとでサイについて調べたけれど、サイは目がめちゃくちゃ悪く、音とにおいに敏感らしいのと、動いているものを敵だと思って見えてなくても突進していくことがあるらしい。だから、カラフルな服も目立つからダメなのかと今さら納得しました。そして、サイと目が合った私、めちゃ危なかったやん!と今さら思いました。
帰り道、ヌーの頭蓋骨を拾って、ガイドさんはEducation Centerに飾ると言っていました。
サイの周りに、シマウマがいたり、
車に乗ってからの帰り道には、草原には朝よりも他の動物もいっぱいいて、
ここは地球上か?!と思うくらいの別世界でした。
Trackingではなかなか見つからなかったサイですが、前日のナイトゲームドライブでは車を降りた瞬間、ガサガサガサ、音する方に銃を持ったガイドさんと歩いて行くと、茂みにいるクロサイと遭遇しました。今回ラッキーなことに合計4頭のサイを見れましたが、サイを見るのは結構難しいみたいです。
サイはその角を狙って、密猟者に常に狙われている動物。サイが密猟者に殺されないように、夜もパトロールしている人もいました。1980年代にはボツワナでも絶滅の淵に追い込まれたサイ。ここは1992年に、生き残っている数少ないサイを保護し、地域のクロサイとシロサイの個体数を再び増やす活動を行って成功しているボツワナの自然公園。今まだ起こっている密猟、世界から角のために殺されるサイがいなくなってほしいと願います。
今回私は、ガイドさんにRhino Trackingだけじゃなく、人間の足跡までTrackingをさせてしまいましたが、
とにかくサイ、サイコーでした!!
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