JICA海外協力隊の世界日記

アフリ感 in Botswana

真冬の早朝にクリーンアップキャンペーン~参加者はいるのだろうか?~

私はボツワナのモレポロレで活動している環境教育隊員!

6月には世界環境デー(6月5日)というのもあり、世界では様々なイベントがあったようです。6月5日には任地では何もなかったのですが、今日は職種の環境教育にちなんで、6月に任地で行われたクリーンアップキャンペーンについて紹介します。

このキャンペーンの存在を知ったのはキャンペーン4日前の火曜日(なんでも直前すぎる)。ツワナ語で言ってるのでよくわからない会議でしたが、クリーンアップキャンペーンってところが英語だったので、あとで詳しく聞きました。ボツワナの携帯会社のMascomと配属先のカウンシルが協力して、ごみ拾いのキャンペーンを土曜日に行うということでした。もう少し早く知ってたら色々できたのに。。。と思いつつ、いつもは学校で活動していて、あまりオフィスにいないので、何かできることないか聞き、このキャンペーンの力に少しでもなりたい!と思い、気合いを入れて短期集中で取り組むことにしました。次の会議は木曜日と聞いたので、木曜も会議に参加しました。その会議の1時間前にキャンペーンのポスター作って!!と頼まれました。そして1時間後の会議にそのポスターを出したいと。とりあえず急いでポスターを作り完成!

Clean Up Poster.png

そして、会議のあとには、このキャンペーンを宣伝するために、放送宣伝車に乗って、マイクで住民に参加を呼びかけました。

もちろん日本でもそんなことをしたことがないので、初めは緊張しましたが、だんだん気分はDJ!楽しくなってきて、アドリブでみんなが参加してくれるようにキャンペーンを宣伝しました。

学校の授業がちょうど終わって帰宅中の生徒や外で遊んでいる生徒たちがちらほらいて、私のことを覚えていてくれて、アナウンスする私に手を振ってくれたり、声かけてくれたりする生徒に手を振り返すこの風景はまるで、選挙カーでマイク持ちながら手を振っている立候補者みたいで、不思議な感じでした。

Clean Up2.jpg

前日の最終ミーティングでは、朝の6時半に迎えの車が来るっていうので、6時半とか真っ暗やで?何時にキャンペーン始まるんや?って思っていたら、7時スタートだから、5分前に集合と上司に言われました。ほんまにそんな早くにみんな来るん?と私は半信半疑。ポスターと車での宣伝しかできてないけど住民は参加してくれるのかな、関係者しかいなかったら悲しいな、、とか前日はとても心配でした。

~いよいよ当日~

6時前にアラームしたけれど、真っ暗だったから、ウトウトしてしまい、二度寝寸前であぶなかったです。

ほんまにほんまに激寒で、ドア開けた瞬間、冷凍庫か!って感じでした。あったかいお茶を飲んで、体を温め、服をたくさん重ね着して、6時半には準備ができてたけど、さて今日は何時に来るのかな~と思ってたら、6時55分に迎えの車が来てくれました。7時5分前集合なのに。遅刻ですね。。。

そして、ドライバーの運転で集合場所のコタ(伝統的な会議場)に7時5分過ぎに到着。何人かの参加者はすでにいて、参加者の登録するレジスターが始まっていました。でもまだ参加者は5人くらいで、少ないなと思っていたら、ポツポツと人が増えてきました。住民たちはレジスターをしたら、カウンシルとMascomが用意した袋とビニール手袋と飲み水を私たちが渡す流れ。私はそういった次々来た人へレジスターの補助をしました。8時くらいになって、「朝に渡したごみ袋がいっぱいになったので、ごみ袋をもっとほしい」と取りに来る人が増えてきたので、ごみ袋を取りにわざわざコタに戻って来なくていいように、私が歩いてごみ袋を配ることにしました。

配りまわっていた時に、「子供たちにキャンペーンに参加しない?」とか声かけたら、参加してくれ、どんどん子どもや家の庭で座っている人を巻き込み、キャンペーンに参加してもらいました。

Clean up 3.jpg

持ってる大量のごみ袋を配り終えて、ごみ袋を補充にコタに戻ったら、広報課の人が一緒に行こう!と行ってくれたので、次はごみ袋を持って車で回ることになりました。さっきより広範囲に配布できたし、キャンペーンの様子も見れて、これはこれでよかったです。

ごみ袋を配ったり、車を止めたところでごみ拾いをしたりと、色々忙しく楽しかったです。学校で環境教育をした子にもたくさん会い、手を振ってくれたり、名前を呼んでくれたり、ごみ拾いを一緒にしてくれたり、とても気持ち良く活動ができました。

Clean up4.jpg

道端のごみは、こんな感じ

ごみ.jpg

多すぎて、草むらにあるのをすべて取ってるとそこから動けない感じでした。割れたビール瓶や、お菓子やアメの袋が特に多く、ポイ捨てのゴミの多さを感じました。あとはペットボトルもたくさん落ちていたり、変わったものだと靴のインソールが落ちていたりもしました。

任地の道端にごみが多いのはポイ捨ても問題ですが、ごみ収集車も足りていないので、ポイ捨てだけでなく、ごみの回収ができていないという問題もあります。

後日になりますが、Mascomから任地へごみ箱の寄付がありました。学校へ設置したり、地域に設置したりするということで、ごみはごみ箱へ捨てるという意識につながればいいなと思います。Mascomという会社には、社員たちが社会貢献をするのをバッグアップするという制度があるらしく、それを使って今回はカウンシルにこのキャンペーンをオファーしたそうです。

このクリーンアップキャンペーンは配属先のカウンシル主催でもコロナ前にはやったことがあったそうですが、今回は久しぶりに行ったそうです。

モレポロレの中心で行った今回のキャンペーン。もっと早く知ってたら、学校でも宣伝できたのにな~とか色々思うことはあるのですが、ごみをポイ捨てする人は何回も見たことあるけれど、ごみを拾う人は見たことないっていうくらいだったので、真冬のこんな寒い早朝7時なんかに、ボツワナの人たちはごみ拾いに参加してくれるのだろうか?関係者だけだったら悲しいな、、、とか前日は色々思っていましたが、予想以上にたくさんの住民たちが今回のゴミ拾いキャンペーンに参加してくれたし、街をきれいにしようという意識あることを知れて、学校だけでなく、コミュニティでも環境教育を頑張れそう!と思いました。

色々な住民たちとごみ拾いを通してコミュニケーションを取れたし、街もキレイになったし、久しぶりに会う教えた生徒たちも参加してくれたり、みんなで協力して街をきれいにするキャンペーンは達成感がありました。そして、いつものんびりだなと感じるボツワナ人ですが、この日は、住民の人たちがすごく働いていてくれていたのもうれしい発見でした。そしてみんな、いい笑顔でした。

参加してくれた住民のみなさんと、このキャンペーンに誘ってくれた同僚やMascomの人たちに感謝。

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