2024/02/19 Mon
文化 活動
あなたの大切なものは何ですか?~平和を考える~
ボツワナは有史以来ほとんど戦争のない平和な国で、ボツワナ人も「ボツワナは平和な国」と言います。しかし、世界では今、私が住んでいるボツワナのように平和な国だけではないということ、そして、ボツワナでも中学校で日本の原爆について歴史の授業で教わると聞いたので、今回、戦争や原爆について少しでも知ってほしい、他人事ではなく戦争について少しでも考えるきっかけになってほしいという思いで、環境教育を行った小学校で平和の授業をやらせていただきました。
授業の流れは簡単にいうと、まず自分の宝物、大切なものを書いてもらい、「ボツワナは平和な国ですか?」と聞きました。児童はみんな「YES」と答えました。今平和ではない国を聞くと、ロシアやイスラエルと答えていて、ニュースなどの情報で世界のことを知っている児童もいるようでした。
「みんなの平和って何?平和を感じるのはどんな時?」と聞くと、争いがないことや、自分の家族が周りにいて自分の世話をしてくれたり自分に害が起こらないことや、お互いや自分の国を愛することや他者を尊敬すること、という回答がありました。
そのあと、私が日本に戦争があったことを話し、原爆についてや原爆の影響は長く続くことなどを動画を使いながら説明しました。小学校6年生に授業を行ったのですが、原爆については全く知らなかったので、補足説明もたくさんしました。
そして、「戦争っていうのはみんなの宝物を一瞬で奪うもの。今でもその戦争で苦しんでる人達、子供たちのことを少しでも考えてほしい。日本も昔その戦争で苦しんだ国だから。」というメッセージを伝え、最後にみんなの宝物を手形と共に残しました。
ボツワナの子供たちの宝物は、家族や父親、母親が多かったです。ボツワナでは家族が一緒に暮らしている家庭もありますが、父親や母親が遠くで働いていて、祖父母と一緒に住んでる家庭も多いです。また、一つの敷地の中で、親戚みんなで住んでいる家も多いと思います。父親と書いている子に理由を聞くと、「父は一人前の男になるためのルールを教えてくれるから」と言っていました。理由がかっこいい!母親と書いている子はたくさんいましたが、「母は必要なものを与えてくれる」と答えた子が何人かいました。
アフリ感と思ったのは、何人かがWaterと書いていたこと。日本の子どもはWaterとはきっと書かないと思うけど、水がない任地ではwaterがあなたの大切なものになります。水以外にも日本の子どもがきっと書かないような食べ物や服や家と回答した子もいて、その子たちの生活環境が気になります。また、ボツワナって書いてる子や、ジンバブエやナミビア出身の児童は自分の母国を大切なものとして書いていました。
あなたの大切なもの。それは、国や生活環境によって大きく変わるものだと思う。日本の子供たちにも「あなたの大切なもの」を聞いてみたいと思いました。
私の大切なもの。私も今は水!水!Waterです!貯めてる水がだんだんなくなってくると悲しくなるから。。。水を大事に大事に使っています。
あなたの大切なものは何ですか?
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