JICA海外協力隊の世界日記

わたしのセルビア時間

国際スポーツ映画祭 in Zlatibor

Zdravo!

8月24日から27日までInternational Sports Film Festivalがズラティボールにて開催されました。

これは129カ国が加盟しているイタリアに本部を置くFICTS(国際映画テレビスポーツ連盟)が開催している“World FICTS Challenge”の一環の映画祭であり、現在世界20カ国で映画祭が開催されています。セルビアではズラティボールで行われ、今年で12回目を迎えました(ちなみに日本でも昨年から長野県で開催がスタート)。本年は350の提出作品の中から厳選された45作品のドキュメンタリー映像が放映されました。

film program.jpg

今年は昨年よりもイベント自体も拡大し、23日の前夜には、町中の広場で、屋外映像上映を3本放映。通常はカルチャーセンターのシアターでの上映ですが、初の屋外上映となり多くの人が足を止めて、スポーツドキュメンタリー映像を鑑賞していました。作品はセルビアで人気のバスケットボールとテニス(ジョコビッチ)の作品でした。

outside film.jpg

初日のオープニングでは、スポーツ界に貢献した方々への表彰式が行われ、オープニングではサッカーの映像を放映、その後レセプションが行われました。

thumbnail_IMG_7973.jpg

また開催期間中にも、子供向けのスポーツイベントや、Teqballと呼ばれる新しい卓球とサッカーが混ざったような大会も行われ、映像だけでなく、実際にスポーツを楽しめる機会も観光局として提供しました。

Teq.jpg

そして実は今回ドイツ在住の日本人監督、細井洋介監督の作品も選定され、26日に放映されました!パラリンピック・ドキュメンタリー「WHO I AM」(WOWOW・Acrobat Film共作)のシリーズの一つで、東京2020パラリンピック競技大会の水泳で悲願の金メダルを獲得したエレナ・クラフゾウ選手をフューチャー。視覚障害のある彼女は1993年カザフスタンで生まれ、11歳で家族とともにドイツへ移住。彼女が水泳及び困難に立ち向かう姿を捉えた作品です。

ズラティボールの映画祭では日本人監督作品はおそらく初出展であると思うのですが、見事、最終日の表彰式で、スポーツにおける高い道徳価値観を描いた最優秀映像賞を受賞されました!!

日本人監督がステージに登壇してスピーチしている姿は本当に誇らしいことでした。今後のさらなる活躍も期待しています!

award1.jpg

family.jpg

さて、スポーツツーリズムに力を入れているズラティボール。サッカー場、テニス場、バスケット場など様々なスポーツ施設がすでにあり、スポーツ合宿なども盛んですが、今後も新しい施設建設計画が進んでいます。また現在9月2日からはジュニアテニスの国際大会が開催中です。

スポーツは人々に感動を与え、言葉の壁を超えて分かち合えるもの。ぜひ、スポーツが今後もっとセルビアで普及するとともに、この映画祭が少しでもスポーツを知り、スポーツに関心を持つきっかけになることを願っています。

Cao!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ