閉じる

Zdravo!

9月１日（金）の午後に任地ズラティボールにて、JICAボランティア隊員仲間の協力もあり、日本文化紹介を行いました！

首都ベオグラードなどでは日本語学科もあったり、日本食レストランなども目にしますが、それ以外の場所では日本文化に触れる機会はほとんどありません。特に山岳地の村であるズラティボールではアジアンレストランも１軒もないほか、おそらく私が唯一の日本人でしょう。観光地といってもアジア人の訪問者はまだまだ少なく、コロナ以前は中国人観光客が増加傾向でしたが、日本人の観光客数はセルビア全体を通してもまだまだ残念ながら少ないのが現状です。

私が観光協会で働いていること、観光協会では住民・観光客に向けて様々な文化プログラムの提供を行っていること、またカルチャーセンター（劇場やギャラリー）、ビジネスセンターなどの複合施設もあることもあり、日本人隊員がいることをきっかけに日本文化に触れる機会をこの場所で提供できたら、と今回JICAバルカン事務所や在セルビア日本国大使館のご協力もいただき、日本文化紹介デーを当観光協会が主催となって企画・開催しました。JICAボランティア隊員のほかにもベオグラード在住の日本人の方や日本に馴染みのあるセルビア人にもご参加いただき、多方面から「日本」の魅力を伝えられたのではないかと思います。

今回の主なイベント企画内容は以下の通り。

①JICAボランティア隊員による日本文化ワークショップ

セルビアは隊員の数も少なく、ワークショップとセミナーが同時開催であったこともあり、４人のボランティア隊員に前半・後半に分かれて４つの文化紹介を担当してもらいました。前半（14:10-15:40）は折り紙と書道及び消しゴムスタンプ。後半（16:00-18:30）は浴衣・法被体験及び茶道と大福テイスティングを行いました！

子供達もたくさん参加してくれて本当にスタート時からブースは大賑わい！自分の名前を日本語で書くことを不思議に感じたり、家族全員で法被を着たり。抹茶の苦味に驚きつつも、初めて食べる大福のモチモチ感に感嘆したり！新しい体験をおのおのが感じて楽しんでいる様子でした。

②足湯体験(14:30-18:30)

ベオグラード在住の日本人で炭酸足浴を普及している加藤さんにきていただき、15分の足湯（その間ハンドマッサージも！）やバイタル測定などを行っていただきました。日本の足湯文化や健康法についても考えてもらう良き機会提供ができたと思います。

③ゲストスピーカーを交えた日本文化セミナー

A 14:30-15:45 日本観光セミナー (酒井、平野、Misko) +日本音楽紹介(大正琴、笛、アコーディオンで日本の曲を演奏)・ Misko さんによるアコーディオンミニライブ

B 日本の漫画・アニメセミナー(Margaret Samoran)
16:00-16:40

セミナーは大きく分けて２つのテーマで実施。観光隊員である私は、日本のインバウンドにも関わってきたこともあり、今回短いプレゼンでしたが日本のゴールデンルートや人気のデスティネーションを紹介しました。Youtube「セルビアちゃんねる」の平野さん、そして日本在住歴もあるアコーディオン奏者Miskoさんにもご協力いただき、日本のデスティネーションの魅力や日本についてお話しさせていただきました！

そのあと、多彩なみなさんのおかけで、日本の楽器の紹介と日本音楽（民謡やさくらさくらなど）を紹介できたのも良かったです。

また、後半は漫画「デスノート」「鬼滅の刃」などをセルビア語翻訳しているMargaretさんによるトークショー。日本在住歴もあり、日本語の先生もしている彼女の視点でのアニメ文化や翻訳時のエピソードなども交えてお話いただきました。子供達も漫画には興味深々。

そのほかにも、

④日本映画『日々是好日』上映(シアター・18:00-19:40)

⑤日本展示コーナーの設置(セミナールーム内)

も行ない、視覚や聴覚、味覚…と、五感で日本を堪能する機会を提供できたのではないでしょうか。ちなみに日本展示コーナーでは、お弁当サンプル（展示用）を制作し、セルビア語に訳したレシピ５種類を提供したり、隊員から寄せ集めた遊具、布もの、装飾品や食品、パッケージや書籍などを展示しました。

観光協会の同僚も普段の業務が忙しい中、そして日本文化に触れたことがない中で、色々と各自調べてくれたり、ポスタービジュアルを一緒に考えてくれたり、ステークホルダーらにも協力を仰ぎ備品調達手配を進めてくれたり、事前告知で各所に連絡や集客協力をしてくれたり…。色々とイベント企画・運営に関して協力してくれました！当日は、同僚女性３人が浴衣をきて、チラシ配布を行うなど、一緒に運営を実施、男性組もPC操作や準備、設営などの協力もしてもらい、皆の力があって実現できたイベントであったと改めて感じています。

当日は公式カメラマンによる撮影を行い、観光協会としても以下の映像を制作しました！

ぜひ当日の様子は是非こちらで！

みなさん、本当にありがとうございました！　Hvala mnogo!!!