JICA海外協力隊の世界日記

わたしのセルビア時間

嬉しいご報告!

Zdravo!

おはようございます。

今朝のズラティボルの気温は0度でした。通勤途中の吐く息がすでに白いです。冬の訪れを感じている今日この頃です。

さて、今回は、Green Destinations(グリーン・デスティネーションズ)についてお話ししたいと思います。

グリーン・デスティネーションズとは、2014年に設立された、オランダに拠点を置くGSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)が認定している第三者認証団体であり、毎年アワードを行なっています。

グリーン・デスティネーションズ認証には合計100項目の評価基準が設定されており、年次によってクリアすべき項目が決まっていて、段階を踏んで、認証されていくものになります。

実は今年度「Green destinations Top100 good practice story(グリーン・デスティネーションズ・トップ100 グッドプラクティスストーリー)」の一つとして、任地であるズラティボルが選定されました!(先週月曜日に今年度の国際会議開催地であるエストニアのタリンで発表)

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グリーン・デスティネーション・トップ100ストーリーは、まず手始め、というようなものですが、1年目は100項目中の30のコア項目のうち15項目の審査基準の60%を満たすことが1次審査通過条件となり、それにパスした団体が2次審査に進むことができます。2次は、各デスティネーションのユニークな持続可能な地域づくりの物語を提出する仕組みとなっています。

今回、ズラティボル観光協会はこの審査を通過し、その取り組みが認められ、1/100のストーリーとして、初めて選ばれました!(ちなみに日本からは10の地域が今年度も選定されています!)

春先から私もチームの一員として、この申請に取り組んできたので、とても嬉しいニュースです!

なお、この100のストーリーは現在以下の6つのカテゴリーに分かれています。

  • Destination Management
  • Environment & Climate
  • Thriving Communities
  • Nature & Scenery
  • Culture & Tradition
  • Business & Marketing

ズラティボルでは今回“Thriving Communities”のカテゴリーの一つとして選定されました。

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山岳地であるズラティボルは酪農地として知られ、ミルクやチーズの名産地として有名ですが、小規模生産者を支援するプログラムとして、8頭以下の牛を飼育している生産者に限定して、非営利団体Eko Agrarがミルクを彼らから購入し、“Nasa Zlatka”というオリジナル乳製品ブランドを作り、地元のレストラン、ホテル、小売店で提供している取り組みを紹介しています。現在、Cajetina市(自治体)、Eko Agrar、観光協会が一丸となり、このプロモーションを行っています。

地域の特産物であるKajmak(カイマック)やチーズなどを通じ、小規模生産者をサポートすることで持続可能にこれらの製品を守っていき、それがフード/ガストロノミーツーリズムとして観光にも結びついている事例です。

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毎年、世界中から集められた、グッドプラクティスストーリーは、各国ユニークな取り組み事例が揃い、様々な観光にまつわるヒントにあふれています。ぜひ、興味がある人はGreen Destinationsのサイトを覗いてみてください。

なお、3月に私も参加した、ドイツBerlinで開催させるITB Berlinにて、毎年各カテゴリー毎のTOP3ストーリーの発表が行われます。

長くなりましたが、本日はここまで! 

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写真はNasa Zlatkaの工場がある、Kriva Reka村の教会前にて

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