2024/01/31 Wed
観光
多様なセルビアの観光地
Zdravo!
残すところ隊員生活も2週間となりました。
プロモーションを行っているズラティボル周辺ももちろん色々と足を運びましたが、この2年を振り返ると様々なセルビアの地に足を運びました。
世界日記最初の頃の投稿でも触れたかもしれませんが、北海道ほどの国土のセルビアは、地域により本当に個性がガラリと違うというのをこの2年様々な場所を訪れ改めて感じました。
今日は駆け足ですが、いくつか巡った都市と特徴を簡単にご紹介できたらと思います。
まずは、ハンガリー国境から10km程と近い、Subotica(スボティッツァ)から。
スポティッツァはヴォイヴォディナ自治州に属しており、Novi Sad(ノビ・サド)よりもさらに1時間ほど北に位置しています。多民族都市として知られ、人口はセルビア人よりもマジャル人(ハンガリー系)が多く、その他にもクロアチア人やブニェヴァツ人などがいます。
街の雰囲気もやはりオーストリア・ハンガリーの影響を非常に受けており、建造物もアールヌーボー様式が残っているのも面白いです。
メインの観光スポットとしては、街中心に位置する市庁舎、建築としては現代美術館(以下写真)、シナゴーグ、少し足を伸ばして、8kmほどのところにあるPalic(パリッチ)などが知られています。
ちなみにPalic周辺はワイナリーもいくつかあり、私も2軒程ワイナリー巡りを巡りました。
次にセルビア北部へ。
セルビアの北部を代表する観光地としてはGolubac(ゴルバツ)は外せません。ベオグラードから日帰りツアーも出ているのでアクセスも良いです。また春から夏など、気候のいい季節は川を下っていくツアーも出ています。
14世紀中世のセルビア国家によって建設されたとされるゴルバツ要塞は、ドナウ川沿いに建ち、ルーマニア国境に位置する要塞で、塔の中なども見学でき見応えたっぷりです。
大体要塞とセットになって訪問するのが、Lepenski vir(レペンスキ・ビール)。セルビアを代表する考古学サイトとして知られています。ここは9000年前にあったとされる集落跡を見ることができ、当時のユニークな遺跡品の展示を見ることができます。
なお、世界遺産に登録されてもおかしくない場所ですが、残念ながら当初の場所から少しだけ移転をしてしまったため、世界遺産の条件である”不動産”に該当せず、登録要素から外されてしまったようです。
続いて南下して、Zajecar(ザイェチャル)へ。
こちらは3-4世のローマ時代の遺跡が残るFelix Romuliana(Gamzigrad)が街中心から車で10-15分ぐらい行ったところにあります。セルビアの地もかつて昔はローマ帝国の一部であったのを感じさせてくれます。特に街中の博物館を訪れてから、遺跡を巡ることをお勧めします。博物館には実際の遺跡から持ってきたオリジナルの展示物もあり、歴史的背景を知ってから遺跡に足を運ぶとより理解が深まります。
ただ、こちらは残念ながらベオグラードからツアーが見つからず、私は自力でZajecarまで行き、タクシーで向かいました。
次は、セルビア中部に位置するセルビアで一番人気のスキーリゾート、Kopaonik(コパオニック)。
観光隊員として、Zlatiborはスキーデスティネーションでもあるので気になっていた場所で、ようやく足を運べました。山道をかなり登っていき、標高も高い山の上の高級スキーリゾートといった印象です。町はコンパクトで、ホテルやアパートメントが立ち並び、冬は多くのスキー客で賑わいます。コースもいくつかあるので、3日程滞在するのが定番のようです(ホテルも最低3泊〜というところもありました)
そして、最後に紹介するのがセルビア南部にある都市、Novi Pazar(ノビ・パザール)です。
こちらはイスラム教徒が大半でセルビアの他の都市とも雰囲気がガラリと異なり、小イスタンブールのような印象です。イスラム教徒の女性たちが頭にかぶるヒジャブをまとった人も多く見かけ、お酒もサーブしている店も限られるので、レストランやカフェの雰囲気も異なります。街にはモスクなどもあり、セルビアの多様性を体感した街でした。
このように、セルビアは様々な人種や宗教、バックグラウンドを持った人が暮らす国であり、また、都市により様々な文化や個性が色濃く残っています。首都のベオグラードだけでなく、様々な魅力が各エリアにもあるので、ぜひ機会があれば足を伸ばしていろいろと体験してもらいたいです。
さて、残り2週間。最後のセルビア時間を満喫したいと思います!
Vidimo se!
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