JICA海外協力隊の世界日記

わたしのセルビア時間

Balkan Japan Bowl開催

Zdravo!

527日(土)に第7回Balkan Japan BowlがベオグラードのEuropean Center for Peace and Development (ECPD)にて開催されました。Japan Bowlとはもともとアメリカ・ワシントンDC日本協会によって1992年に創設された大会で、日本の文化、歴史、地理、習慣、言語などに関する知識を競う大会です。当日は日本語を学ぶ学生や社会人らがベオグラードに集いました。(実はこの日ベオグラード市内のデモと重なり、残念ながら急遽不参加となってしまった方もいました)

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ベオグラード大学を始め日本語が学べる大学や機関はいくつかあるのですが、こうやって日本語を勉強している人々がバルカン半島にいること自体、とても嬉しい! 私は今回ありがたいことにこの大会の最終審査の一つ、オノマトペを使用した文章を判断する審査員の一人として参加させていただきました。

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今年はセルビア以外にもボスニア・ヘルツェゴビナからも参加者がおり、最終は3組による決勝戦が行われました。予選問題は全30問の回答式。質問内容もアニメ、文化、時事、言語に関するもの等多岐に渡り、一部漢字での記載問題もあり、結構難しい。日本人である私でさえも、首を捻る問題もありました。グループによって出来、不出来はありましたが、皆力を合わせて回答している姿がとても印象的でした。

人によってはまだ学習を始めて1年の人もいれば4年以上の人もいましたが、それぞれが各自の得意分野を活かしている様子。またチーム名も個性があって面白かった!「自動販売機」「じしょモンスター」「火の意志」、優勝した「炎(ほむら)」などなど詩的な表現やユニークなネーミングにこちらが思わず唸るほど!

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予選と決勝の間には、今回日本からいらした「切り絵」作家の下村優介氏によるデモンストレーションが行われ、一枚の紙から生まれる繊細な切り絵に皆、サプライズ!(大会後には希望者向けに切り絵のワークショップ体験も行われました)

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上位3グループが決勝ラウンドに進出できるのですが、予選結果で3位がタイとなり早押し決定戦に。これまた面白い展開でした。最終の3グループは、早押し、選択問題、そして個人戦として、与えられた日本語のオノマトペ等を使用し、60秒以内に文章を作るというもの(私の審査はこちら)で、時間制限がある焦る中での文章作成…。緊張ですね。

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最終的に、先ほど述べた男性3名による、チーム「炎」が見事優勝! 商品とトロフィーを受賞し、閉会となりました。

セルビア語も言語的には難しいと思うのですが、日本語は漢字やニュアンス、敬語などもあり、覚えることも多い難しい言語であると思います。学習しようという意欲を持ってくれ、日本文化が好きと言ってくれる時点で、本当に日本人として嬉しい限り。

私にとってもとても素敵な出会いの機会でした! バルカン半島の国の人々にとっては遠い日本ですが、日本のインバウンド(観光)に従事してきた身としては、これからも日本についての知識・関心を深めていただき、いつか日本の地を踏み、本物の日本に出会ってもらえることを心から願っています!

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