2015/12/15 Tue
文化
◆カラオケ◆
地区対抗カラオケ大会、紅白カラオケ大会、東北六県カラオケ大会、
が毎年開催されるだけでなく、
他にも、誕生日会だの、忘年会だの、
運動会以外のすべてのイベントで、
行われているのではないかというぐらい、
日系社会の方たちはとにかくカラオケが大好き。
カラオケ愛好会はもちろん、
その会員でなくても、カラオケ好きはたくさんいらっしゃいます。
審査員として大会に参加することがよくあるのですが、
プロ並みに上手い人がいて驚かされることは少なくありません。
日本語が話せない若い世代も、歌詞の内容がわからなくても、
完璧な日本語で歌います。
リストで探すのが面倒臭いからと、歌のタイトルと番号を書いた、
「カラオケノート」を持っている方も。
日本でもカラオケは楽しまれていますが、
ここの楽しみ方は日本と違います。
ただ歌を楽しむだけでなく、
人と人とのふれあいを生む場となっています。
普段、ブラジル社会の中のいろいろな所で生活している人が、
同胞を求めて自然と集まってくる場。
みんなが知っている言葉が、みんなが知っているメロディに乗り、
一緒に歌えるその喜びは、
言葉や文化の違う社会で暮らしているからこそ、
味わえるものなのでしょう。
ある方は「日本語で日本の歌を歌うことで日本人になれる」
とおっしゃいます。
世代に関係なく、自分は日本人であるということが感じられる、
カラオケはそういうものなのかもしれません。
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