JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

活動1~学校での環境教育~

皆さんこんにちは!

私はマラウイの首都リロングウェにある水道公社、リロングウェ水公社(Lilongwe Water Board)に配属されています。今回は、私の活動についてお話しようと思います。

 

学校での授業

去年、リロングウェ市内の2校のセカンダリースクールにて、森と水の大切さ、またはそれらの相互関係を伝える授業を行いました。

マラウイの学校の大半は、生徒数が多いため、生徒は午前と午後に分かれて登校するそうです。生徒が入れ替わる昼間の30分をもらい、プロジェクターとスクリーンを使用し、要点を抑えつつ、視覚的に訴えることを狙って作成したパワポスライドで、子どもたちに説明しました。

内容は、授業を繰り返す中で試行錯誤を重ねました。最終的には、

現地語(チェワ語)で自己紹介、日本の四季の風景

地球の使用可能な水の量

水循環の中で森林が果たす役割

リロングウェの首都の水源林が伐採され続けていること、これが続けばどうなるか

といった内容になりました。

同僚と話し、授業の内容を家族や友達に伝えてもらうことを最終的な目標に設定しました。

苦悩と現在

当初、授業を評価するためアンケートを取ったのですが、ほとんどの生徒がオール「Yes」で回答してしまいました。

授業中に停電したこともあり、その時はたまたま他の首都隊員の方が配属されている学校だったため、その方にポータブルのプロジェクターを借りて事なきを得ました。

現地語での自己紹介は大ウケするのですが、その後先生が教室から出たとたんに生徒の集中力が無くなるので、先生になるべく授業中も生徒を見てくれるようにし、かつ授業後にお菓子ジュースを用意することにしました。

さらに、アンケートの代わりに、最後のスライドで授業の特に大切な箇所を箇条書きにし、重要な単語を穴あきにして生徒に質問しました。そして授業後には、英語が理解できない、または得意ではない生徒も少なからずいるため、同僚に、森がなくなったらどうなる?など、ディスカッションしながら現地語を交えて内容をおさらいしてもらいました

これらの効果は抜群で、特に授業の最初のあいさつで、授業終わったらお菓子ジュースあげるで~と伝えると、生徒のテンションが上がり、みんなで喜び合い、私の話を集中して聞いてくれるようになりました(笑)。

しかし、やはり30分では限度があり、毎回時間オーバーしてしまいます。さらに配属先で新しいプロジェクトが始まったこともあり、なかなか学校の新規開拓ができない状況が続きました。

自分自身も、30分という短い時間や、実際に生徒に体験させてあげられない、間接的な授業になってしまっていることに限界を感じていました。もっと直接的に環境に関わる活動がしたいと思い、配属先の許可をもらい広報課→環境課へと異動しました。

現在、この代わりとなる活動として、配属先が建設したダムや植林地へ生徒を連れてきて、配属先の活動や環境に関わることを伝え、直接体験してもらえるような活動ができないかと、担当者と相談しながら考えています。


さて、私の活動紹介でした。

部署移動したのは昨年9月でしたが、予算の関係などでスタートしていない活動が他に2つあり、まだまだこれからといったところです。

配属先のペースに合わせ、ゆっくりとできることからやっていこうと思います。

それでは、Tionana!

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