2023/12/13 Wed
観光
マラウイの世界遺産 ~マラウイ湖国立公園&チョンゴニの岩絵~
皆さんこんにちは!
満を持して、マラウイの世界遺産をご紹介したいと思います。
全部紹介しきれるの?と思ったそこのアナタ、ナイスクエスチョン!!!
実は、マラウイの世界遺産に登録されている場所は2か所なので、十分紹介できるのです。
実際に行ってきたのでお伝えしたいことがたくさんありますが、なるべくコンパクトにまとめてお伝えしたいと思います。
それでは、LET'S GO!!!
①マラウイ湖国立公園
「マラウイ湖」と名前がついていますがマラウイ湖全域ではなく、マラウイ湖南部の漁村を含む一部地域が国立公園となっており、1984年にユネスコにより世界自然遺産に登録されています。
マラウイ湖をざっくりとご紹介すると、以下の通りです。
・面積:約30,000 ㎢ (Lake Malawi National Park - UNESCO World Heritage Centre)
← 同縮尺の日本を並べてみました(thetruesize.com より)。マラウイ湖のサイズ感をざっくりわかっていただけるかと思います。
南北に細長く、マラウイだけでなく、タンザニアやモザンビークにもまたがっています。
タンザニア側との国境についてはしっかり定まっているわけではないそうです。モザンビークとの国境はマラウイ湖上にあり、モザンビーク領の水域に浮かぶリコマ島・チズムル島はマラウイ領となっています。
・固有の生態系
アフリカ大陸には、紅海からモザンビークにかけて大地溝帯という地形が形成されています。長い年月をかけ、この溝上に水が溜まり、多くの湖沼が形成されており、その一つがマラウイ湖となっております。
特に、ビクトリア湖・タンガニイカ湖・マラウイ湖は「シクリッド」と呼ばれるグループの魚が多数生息し、その多くがそれぞれの湖にしか生息しない固有種とされています。マラウイ湖にはおよそ500~600種生息しているそうです(マラウィを知るための45章【第2版】、2010|p. 99)。
元々同じ種類だった魚が、地理的に隔離されたのちそれぞれの環境で独自の進化を遂げた、というわけです。
マラウイ湖国立公園そばの町、ケープマクレアは観光地化されており、マラウイ湖沿岸部はホテルやロッジがひしめき合っています。
マラウイ湖沿岸は砂浜が大半を占めますが、岬の先端周辺は岩礁地帯となっており、現地でムブナと呼ばれるいくつかのシクリッドが好む環境です。
景観の美しさはさることながら、豊かな生物多様性やそれを育んできたことによる進化学的な重要性のため、世界遺産に登録されたという経緯があります。
「観光地化」とはいえコンクリで舗装されているわけではなく、お土産屋さんや宿泊施設が充実しています。
なんと、マ〇ドナルドまで!笑
以上、マラウイ湖およびマラウイ湖国立公園でした!
↓ オススメの一枚
②チョンゴニ岩絵
続いては、チョンゴニ岩絵。
チョンゴニ岩絵は、文化的伝統または文明の証拠としての重要性が評価され、2006年に世界文化遺産に登録されています(Chongoni Rock-Art Area - UNESCO World Heritage Centre)。
マラウイ中部に位置するデッザ県の、チョンゴニ森林保護区内・周辺地域にその岩絵は点在しています。
図の黒点はすべて岩絵です。かなりの数の岩絵があるのがわかります。
岩自体が不思議で、まるで天から降ってきてそのまま横たわっているようです。
こういった岩の側面や岩陰の壁に、岩絵が描かれています。
岩絵は赤と白で描かれていますが、ガイド曰く両者は全く別の絵で、赤がAkafulaと呼ばれる原住民によって描かれた古い絵で、白が原住民族に取って代わったチェワ族により、白い絵の上から描かれた岩絵だそうです。
Akafuraは狩猟民族だったためか、赤い絵は動物が描かれていることが多いようです。Akafulaは背が低いピグミーと呼ばれるタイプの人類で、絵の中には2mを超す高さに描かれたものもあり、どうやって描いたのかわかっていないそうです。
下の絵はキリンだそうです。赤い線が長い首を表しています。
一方、チェワ族によって描かれた絵は、彼らが行っていた儀式が描かれることが多く、文化が存在していたことを伺わせてくれます。
↓ 成人するための通過儀礼を表した絵だそうです。被り物をかぶった2名の男性が描かれているらしく、通過儀礼としてダンスを踊っていたそう。
ガイドさん、絵の説明を詳しくしてくれてありがたかったです。どうやって書いてるの?と聞いたら、赤い絵は樹液で、白い絵は軽石だよ~とのこと。
そこまではよかったんですが、なんと、実際にその辺の石で岩絵が描かれている同じ岩に白い線を引いてしまいました...
ええんかこれ!?(笑)
森林保護区内には地域住民が暮らしており、子どもたちが壁に落書きしてしまうこともあるとかないとか...
...まさか、子どもたちの絵じゃないよな?
モヤモヤを解消させるために絵を残していこうかと思いましたが、やめました(当たり前)
以上、チョンゴニ岩絵でした!
↓ オススメの1枚
マラウイの世界遺産紹介でした!
世界遺産は2か所ですが、マニアックなのでオススメです。
それだけでなく、マラウィアンの人懐っこさや愉快で明るい人柄が、旅を通して身に染みて感じられます。
ぜひ、皆さんもマラウイへ!
それでは、Tionana!
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