2022/12/20 Tue
宗教 文化
マラウイの宗教&同僚の結婚式へレッツゴー
皆さんこんにちは!先日、同僚の結婚式に行ってきたので、それについてお伝えしようと思います。
マラウイの宗教
…とその前に、マラウイの宗教についてご紹介します。
2018年の国勢調査によると、マラウイ人口の約77.3% がキリスト教(カトリック、プロテスタント、聖公会などその他宗派)、約13.8% がイスラム教、約1%が伝統的な宗教、約5.6% がその他の宗教を信仰し、残り約2.1% が無宗教となっています(2018 Malawi Population and Housing Census Main Report)。
キリスト教が広まるきっかけとなったのは、英国キリスト教宣教師のリビングストン氏によるマラウイ探検でした。彼は1853~1856年にかけて、現在のモザンビーク領であるザンベジ川河口からアフリカに入り、支流河川の1つのシレ川を遡りマラウイ湖を発見しました。彼の進言により、英国政府はキリスト教聖職者を派遣し、その後マラウイにキリスト教会が設立され、キリスト教布教とともに徐々にイギリスにより拓かれていきました(the Bradt Travel Guide, edition 6, Malawi, 2013, p. 9–12)。
実際、ブランタイヤやマラウイ湖に浮かぶリコマ島には、古いキリスト教会堂が現存し、日曜日の午前にはミサが行われています。自宅でも、日曜日の午前中には心地よいゴスペルが聞こえてきます。上のサムネイル写真は、ブランタイヤにある「聖ミカエル及諸天使協会(St. Michael's and All Angels Church)」です。周囲の芝や道が美しく整備され、教会堂そばには美しい時計台も見られました。
マラウイにおけるイスラム教伝来については、民族史と絡んでくるので、また後日ご紹介できればと思います。
同僚の結婚式
さて先日、首都リロングウェのとある式場で行われた、同僚の結婚式に行ってきました!
この日は午前に教会で挙式、式場で披露宴が行われ、Facebookで招待があった披露宴のみ参加しました。
流れとしては、①挙式 → ②特別に借りた車で市内を回る → ③披露宴 となっているようで、②では、下の写真のような、装飾を施した車が使われます。
③では、司会のアナウンスで大音量のアフリカンな音楽が流れる中、親戚の子ども → 親戚夫婦 → 新郎新婦 と順番に、しっかりインターバルを開けて、時間をかけて踊りながら入場しました。
それから神父があいさつし、親族 → 新郎新婦の両親 → 新郎新婦の出身村の人々 → 新郎の友人 → 新婦の友人 の順で、新郎新婦の前で踊りながらお祝い金を募りました。日本では最初にドンと渡すので、文化の違いに驚きました。この順番の合間合間にもお金を募る場面があり、結構な額が集まっているのでは?と考えたりしてました。
自分は新郎の友人枠で、用意されたカゴを囲むように、10人以上の同僚と軽く踊りながらお金をカゴに入れました。この時のポイントは、一気に高額のお金を入れるのではなく、徐々に少額ずつ入れるという点です。一緒に来た同僚が教えてくれなければ恥ずかしい思いをしたかもしれません(笑)。
その後は、一緒に来た同僚の都合に合わせて途中で帰りました。帰る前に軽食が出てきたので、結婚式は夜まで続いたと思われます。
以上、マラウイの宗教と同僚の結婚式の様子をお伝えしました。個人的には、マラウイの宗教については、2%ほど無宗教の方がいるということに驚いています…!
小さなカルチャーショックは日常茶飯事。マラウイの結婚式に呼ばれたこと自体嬉しいですが、このような大きな文化の違いに触れられることも、喜ばしい協力隊の特権ですね~。ありがたいことです。
このようなしっかりした結婚式を挙げられるマラウイアンは少ないとは思いますが、各地で見かけた結婚式はどれも終始にぎやかで、そういった面でも驚かされています。
私が体験したことを読者の皆さんに共有することで、プチ・カルチャーショックになればと思います。日々の息抜きに、ぜひ。
今日はこの辺で!Tionana!
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