2023/01/20 Fri
動物紹介 文化
SAKAMOTO、アリを食べるの巻
こんにちは、SAKAMOTOです!今回は、勇気を出して食べたアリの食レポをしようと思います!
フフテ
雨季のとある日、家に帰ってくると、庭でウォッチマンがしゃがんで背を向けていました。怪しんで声をかけると、「アリをとってるんや」とのこと。
彼が座っていたあたりの地面を見ると、直径1㎝ ほどの穴からとめどなく、全長約2㎝ の羽の生えたオレンジ色のアリが、飛び立とうと出てきていました。ウォッチマンはこれを採るためにしゃがんでいたのでした。
マラウイのマーケットで、「グンビ」と呼ばれるマラウイでは有名なアリが売られているのを目にしたことがありますが、これは全く異なる種類のようです。ウォッチマンは「フフテ」だと教えてくれました。
雨季の始まりの夜、大量のグンビの羽アリが電灯の周りを飛んでいるのを見たことがあります。ウォッチマンの手を運よく逃れたフフテは、各々好きなところへ飛んで行きました。アリは繁殖のため、飛んで移動するそうです。
グンビはくびれが無く、フフテはくびれていました。おそらくグンビはシロアリで、フフテはアリだと思います。シロアリはアリよりもゴキブリに近い昆虫らしいです。
さらによ~~く見ると、巣穴から出てきた3㎜ ほどの薄いピンク色のアリが大量に蠢いていました。ウォッチマン曰く、飛び立っていくアリを守るために同じ巣穴からでてきて、全員飛び立つと巣穴へ戻り、巣の入り口に蓋をするらしいです。新しいつがいが入ってくるのでしょうか、その後繁殖活動が行われ、ふ化した幼虫は育てられて、翌年の同じ時期に羽アリが巣穴から出てくるそうです。実際、ウォッチマンはこの小さな兵隊に攻撃されていました。
この穴からはまれに少し大きめの黒い個体も出てきていました。黒い個体はオスで、オレンジの個体はメスだそうです。オスの方が腹部がでっぷりしていました。この中に脂分のエキスがつまっていて、メスよりおいしいそうです…。このことを食べる直前に伝えられたので、食べるのに余計に勇気が要りました…。
穴からはオレンジまたは黒い個体のどちらかだけが出てくることが多いそう。黒い個体が出てくる穴を見つけた人はラッキーで、一回に2~3㎏ 採って帰る人もいるようです。
実食
いざ、実食。まずはオレンジの方から。
調理法は、塩ゆででした。いや、シンプルに素材の味を、ちゃうねん!などと心の中でツッコみながら、羽を取り除き、つまんで口の中へ。
人生初の昆虫食。…まずくはないです。香ばしさがあって、いい塩加減でした。昆虫食べたことがある人がよく言う、ナッツのような風味。
ただ、噛んでると頭部?足?のカスが残って、食べる前のアリの見た目を想像してしまいました。
続いて黒い方。
羽は取り除かれていたので、そのまま口に放り込みました。パンパンの腹部を噛んだ瞬間、プチっとはじけた…!しかしその瞬間、バターが口いっぱいに広がりました。衝撃です。めっちゃとんでもなく濃厚。
虫の嫌な臭いとか風味は、オレンジのものと同じく一切なく、ナッツの風味+バター。シンプルに美味しい…だと…。
でもやっぱり、外骨格のカスが残るのは少し気になりました。
さて、アリのお味、なんとなく伝わったでしょうか!笑
これを皮切りに、他の昆虫もトライしてみようと思います。
動物紹介も兼ねる予定でしたが、残念ながら文献を見つけることができず、学名もわかりませんでした。昆虫の場合、情報を見つけても科や属レベルまで絞るのも一苦労です。
なるべく、学名やできれば生態まで、調べてお伝えしたいと思います。
今回はここまで!Tionana!
SHARE