JICA海外協力隊の世界日記

SAKAMOTO, search fire!

マラウイの歯科に通った男

こんにちは!

今回は、マラウイの歯科に通ったことを報告したいと思います…

何てテンション下がり気味の文章に見せかけて、実はマラウイの歯科に通う決断をしてよかったと思っています!

そう思った理由や経緯、治療についてお話しします。

 


ある朝、奥歯の1つが痛むことに気づき、歯科を受診しました。

診断名は「根尖性歯周炎」。根管治療と呼ばれる、患部の歯に穴をあけ、専用の細い管を通して感染部を除去し、洗浄する治療を受ける必要があると告げられました。

調べてみると、日本でも成功率は30~50%。治療を行うたびに歯を失うリスクが高くなっていくことがわかり、治療のために日本へ一時帰国するか否か真剣に悩みました。

日本への往復航空代はバカにならない額ですし、失敗したとしても応急処置として治療を受け、残り8か月(当時)もちこたえるのが賢明だと考え、勇気をもってマラウイでの治療を決断しました。

そして約束の治療日当日…なんと、、、治療キャンセル(笑)

何か事情があったのでしょうが、詳細はわかりませんでした。お腹をゆるくしながら抗生物質を飲みつづけたのに~とがっかりしました。

そこで、健康管理員さんと同僚がオススメしてくれた歯科に、急遽突撃してみました。

歯科はインド人の方が経営されていました。予約なしですぐに通されたので、不安に感じながらも治療室へ向かいました。

そこでも案の定、診断名は同じで、その次の回から上述の根管治療を受けることになりました。

しかしやはり不安だったので、そのことを伝えると微笑みとともに「Daily!(いつものことですよ!)」という言葉が返ってきました。これは期待していいのだろうか…?

思い返せば、「日本へはいつ帰るんだ?」と聞いてきた最初の歯科のドクター。彼は治療に自信がなかったのでしょうか…。

いよいよ治療当日、ドキドキしながら治療を受けましたが、充実した器具やスムーズな治療に驚きを隠せませんでした。

そしてその回から、大まかに

感染部除去 → 内部の洗浄 → 詰め物を詰め、クラウンを被せる

という流れで、計6回、約2か月歯科に通いました。

治療を担当してくれたのは、写真に写っている比較的若いインディアンドクター、Dr. Vipinでした。

インドでは人口が多く田舎でも競争が激しいため、既にマラウイで開業している医師を頼り、マラウイへ来ることを決断したそうです。

ちなみに、マラウイには多くのインディアン、チャイニーズ、パキスタンの方が生活されているそうで、しょっちゅう見かけます。

どんなことを聞いても丁寧に答えてくれて、非常に安心して治療を受けることができました。

クラウンを装着した際にも、噛み合わせの上で少しでも違和感を感じたら伝えてくれと言ってくださり、それから専門の技師にお願いして調整を頼んでくれました。

最終回、Vipinさんが握手を求めてきたので、握手してお別れしました。帰国直前、また会いに行こうと思います!

治療がようやく終わり、両側で食事ができることの嬉しさたるや…!

味の感じ方が立体的になったように気がして、改めて日常に感謝しました。

最初に行った歯科が首都中心部にあるのに対し、後から通うことになった歯科は自宅から徒歩30分のところにあったため、何となく敬遠していました(笑)

しかし、治療して一か月たった現在、痛みが再発することもなく過ごせているので、通う決断をして本当に良かったです。

サポートしていただいた方々に感謝しつつ、本稿はここまでとしたいと思います!

それでは、Tionana!

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