2020/02/15 Sat
生活
魔法の水


本物の日本刀を手にポーズを決める合気道初段のジュリアオ、東ティモールに来て最初に出来た友達です。
東ティモールに来て最初に出来た友達の ジュリアオ、彼は小学生の時に授業で日本について学び、それから凄く日本が好きになり独学で日本語を勉強し、今ではJICA二本松訓練所でテトゥン語を教えています。 私がまだ二本松でトレーニングを受けている時からSMSで連絡をくれ、私達が東ティモールに着いた日に会いに来てくれて、彼が日本に旅立つまでの4ヶ月間ほぼ毎日一緒に遊び、色々と東ティモールの事を教えてもらいました。 はじめの頃は一緒に活動先の警察学校にもついて来てくれて、私の通訳をしながら一緒に警察学校で合気道を教えていました。私は活動当初東ティモールの暑さになかなか慣れず、1日少ない日で6時間、多い時で8時間の稽古で毎日死にそうになっていました。 ある時の稽古終わり私は「もう死ぬと思うわ」とジュリアオに言うと、ジュリアが東ティモールには魔法の水があるからそれを買いに行こうと言いました。 何でもその水を飲めば一瞬で疲れが取れるとの事で、ジュリアも本当に疲れた時はその水を飲むとの事。 私はまさか麻薬のたぐいかと思い、 ジュリアに「それは麻薬?もしそうなら絶対に飲めない」と。 ジュリアは「普通にスーパーに売っているやつなので大丈夫、たぶんね」と たぶんてなんやねんと思いながらスーパーに見に行くだけ行くことに。 スーパーでジュリアは「ちょっと高いけど私のも買ってね先生」と言いながら探し、 先生あったよこれこれ!これが魔法の水!と嬉しそうに私に持って来ました。 嬉しそうに私に見せたそのボトルには ポカリスエットと書かれていました。 「ポカリスエットかいっ!麻薬かと思ってドキドキしたわっ!」 それは日本の製品やと教えるとジュリアオは、「日本はやっぱり凄いねー!! こんな物作れるなんて」とニコニコしていました。あまりに嬉しそうなので、私はもう何も言わず「それ飲んで疲れ取れるもんやったら取ってみぃ」と思いながらレジに向かいました。


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