JICA海外協力隊の世界日記

東ティモール的日常

ジュリアオ2

私は引きずられるように先輩隊員のお宅へ連れて行かれました。
連れて行かれる途中になんでもう一度面接を受けるのか聞きましたがあまりよく分リませんでした。
私は家でスーツに着替えて自転車で汗だくになるのが嫌なので、元先輩隊員のお宅で着替えさせてもらう事にしました。
エアコンのよく効いた部屋で気持ちよく着替えているとジュリアオが「遅いねえ、牛と同じね」と言っているのが聞こえ、カチンと来た私は上はスーツをビシッと着て下はパンツいっちょで面接を受ける事にしました。
私が上はスーツで下はパンツいっちょでイスに座っていると、ジュリアオが「早く!なんでズボン履かない?」と聞いて来たので「やかっしゃい!牛はパンツなんか履かへんぞ!俺はパンツ履いとるだけありがたいと思え!」と言うと暗い顔になって「ジェズュース(おぉ神さま)」と呟き、横に座りました。
「何がジェズュースじゃ!お前は桑原和男か、心配すんなスカイプでは上半身しか相手に見えへんわい」

そしてスカイプでジュリアオと一緒に面接を受けました。
面接はジュリアオと語学学校とで少し言葉の行き違いがあったらしく、すぐに問題は解決し今度こそジュリアオは日本に行ける事になりました。
語学学校側もジュリアオが来てくれるのを凄く楽しみにしてくれていました。
ジュリアオはさっきまでの暗い顔が嘘のように明るくなり「先生ありがと!ありがと!」とパンツいっちょの私の手を強く握り本当に嬉しそうでした。

日本に行く為の色々な手続きはジュリアオの日本人の友達たちが手伝い全て完了しました。

それからジュリアオは故郷スワイのファミリーに挨拶に行き、それからバリの友達たちにも挨拶に行きました。
そしてバリからの帰りにパスポートを失くしてしまいました。
       つづく

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