2015/06/22 Mon
文化
ラマダン月(断食)の始まり
今月の新月が見えたときから、ラマダン月の始まりです(イスラム暦9月)。
ムスリムは太陰暦を使っているので、ラマダン月は毎年10日~11日ずつ早まります。
昨年は、セネガルに来た直後、7月中旬からだったことを覚えています。
今年は任地でラマダン月を過ごしています。
ムスリムの断食は、丸1ヶ月間です。夜明けの日が射した時から日没まで飲食等を断ちます。
夜明け前に軽い朝食を摂ります。
このラマダンの時期は、少しだけ町が静かなような気がしています。
日没後、みなさん断食明けの食事を摂ります。
写真1の看板に描かれている「なつめやし」を食べることが多いです。
ラマダン月になった途端、なつめやしが大量に町に出回ります。きれいにおみやげ用として箱詰めされているものもたまに見かけます。
「ラマダンの時はなつめやしを食べる」
なんだか、日本の「お正月のときはおせちを食べる」と同じようでおもしろいね、とこの間隊員と話していました。
日没後の軽い食事を摂った後に、いつものようにお祈りをすませ、本格的な食事を摂ります。
家によってまちまちだとは思うのですが、中には夜10時~11頃食事をするところもあります。
昨年セネガルに来た当初は、3週間ホームステイをさせていただいていました。
私のステイ先はキリスト教の方のおうちだったので、夕食がすごく遅かったということはないのですが、友達の隊員は、ムスリムの方のおうちで夜遅い時間にごはんを食べ、とても大変だったと話していたことを思い出します。
また、普段お昼に食べるような油が多い料理を夜遅くに食べるので、体に悪くないのだろうか・・と心配になってしまいます。
しかし、セネガルのムスリムの方は、このとても暑い国で断食を行うなんて大変なことだと思います。
でもみなさん、この断食をちゃんと行っています。
イスラム教の教えは、セネガルの方の生活の一部なのだと改めて感じています。
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