2015/08/21 Fri
文化
セネガル人とイスラム教の暮らし
毎朝5時頃、家の近くのモスク(礼拝堂・・お祈りをする場所 写真1)からお祈りを呼びかける放送(アザーン)が聞こえてきます。
セネガルの朝の様子です。
セネガル国民の約94%の人がイスラム教徒(ムスリム)といわれています。
約5%はキリスト教徒です。他1%程伝統宗教を信仰している人たちがいます。
イスラム教では、一日に5回お祈りをします。
夜明け前、正午過ぎ、夕方、日没から日がなくなるまで、夜の間です。
新聞にもお祈りの時間が書かれています。
お祈りの時間になると、町の至るところにあるモスクからアザーンが聞こえてくるのです。
お祈り前は手や顔、足などを水で清めます(ウドゥー)。
お祈りはどこで行ってもかまいません。職場や家の中や外で行っています。
一人でもみんなで行ってもいいのです。
各自一人ひとりが心を込めてお祈りをしている様子をよくみかけます。
金曜日(イスラム教では、聖なる日)や特別なイスラム教の行事のときには、みんなでモスクに集まってお祈りをします。
特に大きな行事の時は、大きなモスクにたくさんの人がつめかけます。
「トゥーバ」とう大きなモスクがあるところでのムーリッド派と呼ばれる宗派の巡礼祭「マガル」には、昨年私も行ってみました(以前お伝えした通りです)。
その他にもラマダンという約1ヶ月の断食期間があったり、コリテ(ラマダン明けを祝う)やタバスキ(犠牲祭・・羊をいただきます。命あるものに感謝する行事)などのお祭りがあったりします。
来月イスラム教の行事の中で一番大きな「タバスキ」があるので、その様子については、またの機会にお伝えしたいと思います。
セネガルの方々にとってイスラム教は、日々の暮らしの中にあります。
私が今いるセネガルは「Jàmm rekk(おかげさまで、あるのは平和・安らぎのみです)」というウォロフ語の言葉をあいさつでとてもよく使う、おだやかで平和を大切にしている国だと思います。
セネガルの暮らしの中に深くかかわっているイスラム教を、これからももっと学んでいきたいと思っています。
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