2015/05/26 Tue
人
女性グループの話し合い
村の中学校に行ったときに、校長先生から女性グループの話し合いにぜひ参加してもらいたいと言われ、参加することになりました。
学校の一教室を借りて話し合いが行われました。
地元の方同士での話し合いなので、公用語のフランス語ではなく、現地語であるウォロフ語での会議です。
まずは校長先生が私のことを中学生に紹介してくれたように、みなさんの前で丁寧に紹介してくださいました。
「お互いにもっているものを出し合ってよりよくしていこう」「言葉がわからないこともあるけれど、お互いが理解し合おうという気持ちをもつことが大切」というようなことを話してくれました。
言葉がわからないということで、セネガルに来て始めの頃は「この子はフランス語もウォロフ語もわからない」と言われ辛い思いをしました。
でも、この校長先生のように言葉の壁を理解してくれ、そして何か求めるだけではなく、お互いに協力し合っていこうと話してくれる人に出会えて本当にありがたいと思っています。
女性グループの話し合いに参加してほしいと言われたときも、教育隊員だから学校以外のところでは何もできない・・という気持ちがあったのですが、校長先生は「学校も村もよくしていきたい」という気持ちをもっている方で、お話をうかがううちに、「私にも何かできることがあるのではないか」と思えるようになってきました。
校長先生の話の後に、女性グループの代表の方がこのグループについて話をしてくれました。
このグループは、1週間に一人200FCFA(フランセーファー)を分担金として集めているようです。
グループで経済活動をしていきたいけれど、あまり知識がないのでいろいろと教えてほしいというお話でした。
私は、自己紹介をした後に、コミュニティ開発隊員が同じようなグループで行っている活動について話しながら、みなさんが普段どんなことを行っているのか、何が得意なのか、どんなことをやっていきたいのか聞けるようにしました。
そこで出てきたのは、食べ物関係、石鹸、裁縫、農作物などについてです。
ある女性が、「トマトがたくさんあるのだけど」と発言しました。ほとんどは、ごはんにかけたりまぜたりするソースに使っているようです。
何か他にも加工してできるものはないか、また調べてみますとお返事しました。
「石鹸が高い」というお話。手作りでできないか・・調べてみます。
「こんなの作れるよ」と布に毛糸のようなひもで周りを飾ったタオルを見せてくれた女性。裁縫関係で他にもできることはあるだろうかと思い、「たまねぎの皮の染物などきれいですよ」と紹介してみます。後日試してみましょうということになりました。
(後日談で、この話を聞いてからたまねぎの皮を集めてみているということをお聞きしました)
農作物について「落花生の加工以外にできるものはないか」というお話。こちらも調べてみます。
このようなお話を、知っているウォロフ語だけで行うのはなかなか難しく・・なんとか一緒にお話できるように、教室に黒板があったので絵を描いて説明したり、ジェスチャーを交えてお話したりしました。
最後には、「私もいろいろな人に聞いてみたり調べてきたりするので、みなさんもいろいろ調べてきてほしい、一緒に考えていきましょう」とお伝えしました。
村の女性のみなさんはできることがたくさんあると思います。それをうまく活かして、何か収入につながるようなものができないか・・一緒に考えていきたいです。
話を引き出したり、考えを伝えたりすることはとても難しいです。でも、思いを聞くことができたり、通じたりすると本当にうれしくなります。
今回はうまく伝えられないということもたくさんありましたが、少し通じるものがあったと感じています。
もっともっとウォロフ語(そのためにはフランス語もがんばります)を話せるように、セネガルの方との会話を楽しみながらがんばりたいと思っています。
次回はグループのみなさんと試作品作りを行えるようにします。
よりよい活動のために、たくさんの方から意見をもらい参考にさせていただきたいと思っています。
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