JICA海外協力隊の世界日記

青年海外協力隊 セネガル滞在記 ~Pas à pas~

YMCAキャンプ

7月12日~25日までの2週間、YMCAキャンプに参加しました。

YMCAは、Young Men's Christian Association の略で、教育・スポーツ・福祉・文化などの分野の事業を世界各国で行っている団体です。

YMCAキャンプは、クールムッサという、ティエス(ダカールの隣の州)からバスに乗り約 30 分のところにある、クリスチャンが多い村で行われました。

そこに YMCA の施設があり、毎年バカンスを利用して、村の子どもたちを集めてキャンプを行っています。

7年前から、このキャンプにJOCVボランティアが参加するようになったそうです。

キャンプは計4週間。1~2週目は図工、3週目は体育、4週目は文化のアクティビティを行います。

私はその1~2週目に参加しました。

キャンプに参加している子どもは4歳から15歳までの約100人。

5クラスに分かれて活動を行いました。

セネガル人スタッフと日本人スタッフがチームを組んでクラスに入ります。

私は、1週目は7~8歳のクラス、2週目は4~6歳のクラスに参加しました。

午前・午後ともに2時間ずつくらい図工の活動をします。ただ、図工だけではもたないので、あそびや歌も取り入れながら行いました。

このキャンプで作った作品はどのくらいになったでしょうか。

目標の木(キャンプの目標を書いた木のコラージュ)、小麦粉粘土、卵の殻モザイク、ピーナッツ人形、葉っぱの貼り絵、コラージュ、版画、しゃぼん玉アート、折り紙、スタンプ、福笑い、パズル・・・

たくさんのステキな作品が出来上がりました。

クールムッサの子どもたちは、とても素直で、想像力豊かな子が多いと感じました。

白い紙と色鉛筆があったら、思い思いの絵をスラスラと描き出す子どもたち

任地カフリンで、あまり図工の授業を受けたことがない子どもたちに出会って、白い紙と色鉛筆を前にして、何をしたらいいかとまどっている様子を見たことがあったので、ここの子どもたちの様子を見て驚きました。

継続していくこと、環境が整えられていること等の大切さを感じました。

また、YMCAセネガル人スタッフのモチベーションの高さにも驚きました。

子どもを惹きつけるのがとても上手なルイ(本業はペンキ塗り職人)、自身がアーティストで一つのアイデアを10にも100にも膨らませてくれるアレン、セネガル人スタッフと日本人スタッフをつなぐ役目をしてくれたアーロイーズとジャンボナ、子どものときにYMCAキャンプに参加していて、今度はボランティアスタッフとして活動している10代のボランティアたち。

子どもとかかわることが好きなんだなあとみんなを見て素直に思いました。

普段かかわっている先生方に紹介したいくらい素晴らしい人たちでした。

こんな方々がセネガルにもいるのだということを、多くの人に伝えたいです。

正直なところ、2週間のキャンプ、しんどいと思うこともたくさんありました。

セネガル人スタッフとのやりとりの中で出てくる見通しのなさや、思いがうまく伝わらなかったりすることのモヤモヤ

でもお互い話し合って、提案されている活動の準備やデモンストレーションをみんなで事前に行うことなどをしっかり行うようになってから、少しずつ雰囲気が良くなっていったような気がします。

1~2週目に参加した日本人ボランティアは7人程ですが、普段別々の任地で活動しているみんながお互いのアイデアを出し合い、勉強になることがたくさんありました。

多くの学びを得た2週間

YMCAスタッフと、日本人ボランティア、たくさんの子どもたち、毎日おいしい食事を作ってくれたお母さんと、癒しを与えてくれた犬のヤッカリに感謝します。

ありがとう

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