JICA海外協力隊の世界日記

☆Bulaフィジー☆~栄養士隊員の徒然日記~

少し前のお話し~中間報告&フィジー流1歳誕生会の様子~

少し前のお話しですが、1月の中旬に中間報告会を行いました。なんだかんだあっという間に一年たったんだなぁとしみじみ感じております。1年目を振り返ると、何にも出来ていないなーと反省点は沢山あるものの、ヘルスセンターのスタッフや現地の方々と交流し、フィジーの文化についてや生活スタイルに慣れてきているようには感じます。栄養士ボランティアとしては来院される方への個人栄養指導や村落への巡回指導等に同行させてもらえる機会はありましたが、主体的にワークショップを行う等はなかなか出来なかったのが反省点です。ここから2年目の活動をどのように発展させていけばいいのか日々考えています。良くも悪くもフィジー流の働き方は焦らない、急がない。というようになかなか計画的に物事が進まないと思えば、ある日突然勢いがついたように次の週に大きいワークショップ開催するよ!!プレゼンテーションするよ!!など言われ、慌てることもしばしば(笑)。ちょっとの事では動じない心構えと臨機応変な対応力が身についた一年でした(*^^*)最近はなかなか上達しない英語力に苦戦しつつも、片言のフィジー語とヒンディ語を使い、小学校巡回同行をメインに行っています。大きな活動でなくていいから小さなことをコツコツと自分なりに残りの一年も模索していきたいと思います。

さて、話が変わりますが2月の上旬にお世話になっている知り合いのフィジアン家族の赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えました。フィジーでは1歳と21歳の誕生日は盛大にお祝いする風習があります。

今回はありがたいことにお誕生会の準備から参加させてもらえることとなり一日村での生活体験を行いました。フィジーの伝統的なロボ料理を初めから作成する様子や豚の丸焼きを作るなどたくさんの初体験をすることが出来ました。

特に豚の丸焼きはかわいそうと思いながらも豚を屠殺(とさつ)する様子~洗浄後お湯につけて毛を剃る~内臓をきれいに処理し豚を棒に固定する~薪火で2~3時間人力でゆっくり回しながらこんがりするまで焼き続けるという一連の流れを見ることが出来ました。日本で生活しているとパックに入った豚肉を購入し食べるということが当たり前となっている中、お肉を食べる事、卵を食べる事、普通に食事が出来る事は当たり前なのではない事、他の動物の命の恩恵を受けていることを忘れてはならないのだという事の大切さに改めて気づくことができたと思います。まさに『命をいただく』事の尊さを肌で実感することが出来ました。

ロボとはフィジーの伝統料理の一つです。地面に穴を掘り、野菜やお肉をバナナの葉で包み地面の中に入れ、熱々の石を上に乗せ、さらにその上から土をかぶせ蒸し焼きして作ります。 そのほかにもロボの準備 ダロ芋の皮むきやフィジー流で地面に座りながら野菜を切る作業を行うなど行いました!!すべての準備が終わるころには少しお疲れモードに・・・(笑)

日本で大きなパーティーを開くことは滅多にないと感じる中、ゲストの皆様に喜んでもらうために嫌な顔、疲れた顔をせず朝から準備を行うフィジー人たちのホスピタリティ精神を感じることもできました。

パーティは夕方から。フィジーの伝統衣装に着替えて参戦!!ゲストは村のご近所のご家族と近くの村のお友達といっても総勢70名程の大人数でした。大人の男性たちは別会場でカバ会を行っていました。(カバとはコショウ科の根をパウダー状にして水で溶いた液を布で越して飲むフィジーの伝統的なお酒のような物)子供たちはメイン会場でご飯を食べた後ダンスパーティをして楽しんでいました。朝から夜でどっぷりフィジーの文化に触れることの出来た一日でした。

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