JICA海外協力隊の世界日記

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UZ070 UZ中小企業向け海外進出セミナー

【▲画像1:セミナーの様子】

配属先のビジネスインキュベーターズ・スタートアップ事業連携センター(Center for Cooperation with Business Incubators and Startup Projects)主催のセミナーがありました。

講演タイトルは“O‘zbekistonning kichik va o‘rta biznes kompaniyalari uchun Yevropa Ittifoqi bozoriga kirish va xalqaro biznes yuritish imkoniyatlari”「ウズベキスタン中小企業の欧州市場参入と国際ビジネスの可能性」。

講師として、スペインから国際ビジネス分野の専門家を招いて開催されたセミナー(画像1)で、受講対象は、配属先の大学院生・教職員と一般です。

英語による講演で、ロシア語の同時通訳付き。

本センターは昨年9月頃開設され、当初は図書室の一画で事業をはじめましたが、最近、学内に専用オフィスが完成し、UZの起業家と韓国の専門家の意見交流会を開催しました。

センター長は日本の大学の産学連携事業に大変興味・関心を持っておられ、大学関係者向けのオンラインセミナー等にも参加されております。

今回は、専門家が欧州企業の経験に基づいた国際ビジネスの可能性を概説し、UZの中小企業の海外市場(欧州市場)への輸出を拡大するための主な要素、機会、および戦略を強調されていました。講演内容を少し紹介します。

欧州市場の魅力
EUは28カ国で構成され5億人を超える市場規模。
そのうち19カ国がユーロ通貨を導入し、ユーロ圏の市場規模は3.4億人など。

海外進出を計画する際の検討事項4点を解説。

[1] SWOT分析Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats
経営戦略の策定に必要な現状分析のこと。自社(内部環境)の強み(Strength)、弱み(Weakness)を洗い出し、外部環境の機会(Opportunity)、脅威(Threat)を検討し、4つの要素・視点から分析する。

[2] 産業分析
市場の成長率、競合他社、規制、トレンドなどを調査し、進出先の各産業を評価し、適切な産業を選定する。

[3] 利用可能なリソース
資金、人材、パートナーシップ、物流、法的サポートなど、海外進出に必要なリソースを洗い出して、それらの確保を検討する。

[4] ターゲットの決定
ターゲットを絞り込むことで、戦略的なアプローチが可能になるので、各国・地域の市場規模、文化、言語、法的要件などを考慮して、進出先を検討する。

質疑応答の後、講演者を囲んで記念撮影が行われました。終了後も、講演者に直接伺っている受講生がおられ、活発な意見交換が繰り広げられました

セミナー受講生は、国際ビジネス分野で成功するための手法を学び、海外進出の具体的な進め方や課題がイメージできたのではないでしょうか。

学術研究のカンファレンスに加えて、実務家・専門家のセミナーも開催されることで、社会人大学院生の研究モチベーションがさらに上がると思います。

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