2019/03/25 Mon
活動
学校での保健・性教育
こんにちは!今回は学校での予防啓発活動についてお伝えします。ホンジュラスの学校は2月から新学期が始まり、それに合わせて各保健所の保健推進員達も子ども向けの予防啓発活動を行ったり、医師による健診などが実施されます。残念ながら、ホンジュラスの学校現場では決まった保健・性教育のカリキュラムや授業が組まれていません。学校の先生達が空いた時間やホームルームなどを利用して保健に関する話をしているケースもありますが、不定期実施であったり先生によって知識の差もあります。
そのため現在は、近隣の保健所から保健推進員や医師が各学校を訪問して定期的にミニ授業や健康イベントなどを実施しています。上の写真は中高生を対象にHIV・エイズに関する予防啓発活動を行っている様子です。
また、ある地域では保健推進員だけでなく医者も積極的に学校保健に力を入れており、月一回放課後に子ども達を集めた集会を行っています。集会では、病気の予防に関する内容だけでなく第2次性徴や自尊心についてなど思春期世代に特化したテーマも扱っています。そのコミュニティには、保健推進員が1名しかいないので私も今年から運営のお手伝いとして感染症予防やジェンダー多様性などのテーマを加えて行っています。
学校保健に関する活動は生徒との直接的な関わりだけでなく、学校の先生向けにも行っています。近隣で活動する保健職種の協力隊隊員と連携して教員向けの保健と性に関する知識技能研修を定期的に行っています。参加した先生からは、知っているつもりで知らない内容のものがあったや、応急処置など学校現場で必要なことを学べてよかったなどポジティブな反応が出ています。また、ある学校の体育の先生は以前までは、身体を動かす体育運動の授業を中心に行っていましたが研修を通じて「保健体育」という認識を持つようになり保健に関する内容も積極的に取り入れています。
子ども達が自身の身体と病気予防について考え、それに関する正しい情報を得られる機会づくりを今後も続けていきます。
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