2019/07/16 Tue
ホンジュラス隊員
ホンジュラス隊員紹介④環境教育隊員
(写真1:山あいの任地 Yuscarán )
ホンジュラス隊員紹介第4弾!今回はエルパライソ県ジュスカラン市というマンゴーや地酒製造で有名な町で環境教育隊員として活動している中込佑奈さんにインタビューしました!
【①青年海外協力隊に応募した理由を教えてください。】
途上国に貢献したいというよりは、自分の好奇心や今後のキャリアを考えて応募しました。もともと国際理解教育やESD(持続可能な開発のための教育)に興味があり、学生時代は海外ボランティアに頻繁に参加したり、卒業後は1年ほどバックパッカーをしていました。その後、長年目指していた教員として働き始めたのですが、今後の人生を考えたときにこのまま公立学校で働いていくことに疑問を感じたのが協力隊という道を選んだきっかけです。
「長期間じっくりと活動したい、途上国の実態を知りたい」という自分のニーズ、また色々な面で今後キャリアに繋がるであろう進路、ということからそれらを叶えうる協力隊を選択しました。
(写真2:コアメンバーと新商品の練習中。左から2番目が中込隊員)
【②ホンジュラスでの主な活動内容を教えてください。】
活動は主に2本軸で、1つは小中学校での授業です。近隣3校の4年生から中学1年生までの各クラスに月1~2回訪問しています。体験と気づきを重視する授業方法と生徒だけでなく教員に対するフォローを意識しています。
もう1つの活動は村の女性グループと行っている雑誌とペットボトルを使ったエコアクセサリー作りです。任期終了間近の今はいかに事業化させる素地を作るかということと、グループ運営を私の手から離すかということに苦心しています。そのほか、コミュニティや各所での出前授業、イベント、環境新聞の発行など不定期でごまごまとした活動があります。
【③日々の活動を通じて得られるやりがいはなんですか?】
環境省の職員が自然保護に関する授業をした後に持っていた菓子袋を森にポイ捨てしまうような、まだまだ環境意識の低いホンジュラスにおいて、活動の達成感を得ることは多くありません。しかし、子どもたちが授業内容を覚えていてくれたり、先生や同僚が私の意見を前向きに検討してくれたりと、同じ方向に向いていると感じられるときは「やってよかった」と心から嬉しくなります。ただ、それを単なる賛同から実際の行動に移せるかというのが肝であり、非常に大きな壁ではあるのですが…。
(写真3:先生がインタビュアーとなって生徒に授業の振り返りをしている様子)
【④ボランティア活動を終えた帰国後の進路を教えてください。】
現時点では何も決まっていません。環境教育は今後も実践し続けたいと思っているので、候補としては日本の自然学校やドイツの日本人学校を考えています。
【⑤JICA海外協力隊を目指す人にアドバイスをお願いします。】
最初に話したように私は国際協力に関わる経験が少なからずあるため、正直協力隊の生活に全く不安もなく「上手くやれるんじゃないかな」とすら思っていました。しかし大学での講義もNGOボランティアも旅も、協力隊の2年間とは全くの別物です。経験が役に立っていると思うこともありますが、協力隊は協力隊、誰しもが1年生です。日々「こうも難しいのか」と七転八倒しています。
ということで協力隊としての生活に自信がある人もない人も、どうなるかは全く未知数ですので、やりたければやるという素直な覚悟があれば十分かなと思います。色々言いましたが、私は協力隊になってよかったと思っています。
中込さん、ありがとうございました!次回のホンジュラス隊員紹介もお楽しみに!
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