JICA海外協力隊の世界日記

La vida en Honduras

ホンジュラス隊員紹介⑤感染症・エイズ対策

(写真1:任地であるエルパライソ県ダンリ市)

 ホンジュラス隊員紹介第5弾!今回は私と同じ感染症・エイズ対策隊員としてホンジュラス南部に位置するエルパライソ県の保健事務所に所属する足立守さんにインタビューしました!

【①青年海外協力隊に応募した理由を教えてください。】

 小学生の頃より海外の文化や人々に関わる機会があり、日本を出て暮らすことへの憧れがありました。いつからかはハッキリとは覚えていませんが、青年海外協力隊の存在も昔から知っていました。そして、大学を卒業するタイミングで自分は何に興味があり、どんな強みがあるかを真剣に悩んだ時、青年海外協力隊という選択肢がでてきました。というのも、魅力的な大学の先生方(獣医系大学)が協力隊を含むJICAのプログラムに参加されていたことと、もし応募しなければ大きな後悔を生むことになると考えたからです。この選択がベストであったかはまだわかりませんが後悔はありません。

(写真2:栄養に関する授業を行う足立隊員)

【②ホンジュラスでの主な活動内容を教えてください。】

 主な活動は2つあります。一つは配属先での啓発活動です。配属先には、赤ちゃんからお年寄りまでの幅広い年代の方が訪ねてきます。そこで、待ち時間を利用して、作成したアンケートやチラシを使用して病気の予防啓発活動をしています。二つ目は小学校での健康に関する授業を行っています。目的は、子供達に健康を保つための知識を知ってもらうことです。授業を行うにあたって、継続的な授業・生徒が参加できる授業を意識しています。感染症対策とは直接関係のない内容もあります。しかし、健康な体を保つことは感染症から身を守るために大切ですので、これからも継続していくつもりです。そのほか、同僚とともに若年妊娠の授業や感染症予防啓発イベント等の手伝いをしています。

【③日々の活動を通じて得られるやりがいは何ですか?】

 日本で生まれ育った私からすると、ホンジュラス人の衛生に対する意識の低さを日々の生活でよく感じます。全てのホンジュラス人とは言いませんが、手が汚れているにもかかわらず直接手で物を食べたり、平気でゴミを捨てたりする場面をよく見かけます。これは大人子供に関わらずみられる光景です。そこで、衛生意識を少しでも変えたいと思っていますがなかなか難しいです。子供の頃から身についた習慣というものはなかなか治らないと思いますが、自分の活動を通してほんの少しでも意識が変われば幸いです。

 また、活動とは直接関係はありませんが日本について教える機会がよくあります。というのも、日本に興味を持っているホンジュラス人が多くいるからです。ホンジュラスは日本から遠く、それほど大きい国ではないことを考えると驚きです。日本について紹介する中で、日本文化の素晴らしさを再認識するとともに、日本に関する自分の知識の浅さを感じます。日本から離れることによって日本についてより知るチャンスが生まれるので、とてもありがたいです。

(写真3:同僚が若年妊娠についての授業を行っている様子)

【④ボランティア活動を終えた帰国後の進路を教えてください。】

 まだ具体的には決めていません。また、残りの任期で考えが大きく変わるかもしれません。今のところは日本で働き専門性を身につけていきたいと思っています。ホンジュラスに着任して以来、専門性の欠如を痛感することがよくあります。やる気やチャンスがあったとしても、自分の中の知識や技術がなければ役に立つことは難しいと思います。もちろん、早めにホンジュラスに来たからこそ自分に足りないものに早く気がつくことができました。そこで、専門性を高めるためにも獣医師として日本でしばらくは働きたいと思っています。特に専門は決めていませんが、今は牛や豚などの産業動物獣医師として働ければと思っています。そして、専門性・自信をつけ、獣医師としていつか国際貢献ができればと思っています。

【⑤JICA海外協力隊を目指す人にアドバイスをお願いします。】

 決して楽しいことばかりではないと思います。しかし、挑戦してみたいと思ったのなら行くべきではないかと思います。参加してこそわかる事はたくさんあると思います。

 足立さん、ありがとうございました!ホンジュラス隊員紹介も次回で最後になります。お楽しみに!

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