JICA海外協力隊の世界日記

La vida en Honduras

ホンジュラス隊員紹介①看護師隊員

 ホンジュラスでは現在、30名のJICAボランティアが助産師や数学教育、理学療法士など幅広い分野で活動しています。この世界日記でも、私自身の活動だけでなく、多岐に渡り活動するホンジュラス隊員の様子もお伝えしていきたいと思います!

 トップバッターである第1弾は、私が住んでいるレンピーラ県グラシアス市の隣町、ㇾパエラで看護師として活動されていた船水綾乃さんです!船水さんは今年9月に任期を終え帰国されてしまいましたが、任地も近かったことから研修会を一緒にやらせてもらったり、グラシアス市での健康フェリアでもお手伝いいただき大変お世話になりました。

【①青年海外協力隊に応募した理由を教えてください。】

 中学校の授業で開発途上国について調べたことがきっかけとなり、教育や医療などで支援を行うことに興味を持ちました。支援方法は幅広くありますが、協力隊の地域に根差した活動に興味を持ち応募を希望しました。

【②ホンジュラスでの主な活動内容を教えてください。】

 ㇾパエラの保健センターに赴任し、医師や看護師、保健推進員と共に村に行き、妊婦サークルや学校での保健教育、高齢者の家庭訪問を行いました。その中で、村人が病気にならないための予防知識を持てるような介入が必要と感じ、保健教材を作成し、効果的な保健教育ができるように一緒に活動を行いました。また、同僚に対しても同様の研修会を実施しました。さらにホンジュラスでは18歳以下で妊娠する若年妊娠が問題となっているため、性教育や性感染症予防のための健康教育の普及にも努めました。

 また、ホンジュラスの学校施設は養護教員や医療者がいなく、教員の健康に関する知識の乏しさも見受けられました。そこで、継続的に小学校教員を対象に保健体育研修を行い、保健教育のガイドブックを作成しました。

【③日々の活動を通じて得られるやりがいは何ですか。また逆に、難しいことはなんですか。】

 保健教育をする様子や教材作成に関する手法を同僚が認めてくれ、他の保健センターでも一緒に活動をする機会が得られ、自分のモチベーションに繋がりました。しかし、ホンジュラス人は「やってもらうこと」に慣れがちであることや、人を褒め、あまり否定をしない優しい人柄のため、彼らが何が必要で何を求めているのかということや、私の活動についての意見を聞く機会がなかったことが、自身の活動の評価を行う上で難しかったです。

【④ボランティア活動を終えた帰国後の進路を教えてください。】

 活動を通して、地域保健や公衆衛生といった広い視点でその村の健康課題をみていくことに興味を持ちました。また、日本を離れてみて改めて日本は災害が多い国だということがわかりました。日本や海外で今後起きる可能性のある災害に対して、スキルを身につけられるよう勉強したいとも考えています。まだ帰国直後のため、活動を振り返りながら考えていく予定です。

【⑤最後に青年海外協力隊を目指す人にアドバイスをお願いします。】

 前から協力隊に興味があった方も、なかったけれど海外で生活し、活動をすることに興味を持ち始めた方もいると思います。2年間は長いようであっという間の日々です。言語、文化が異なる場所で試行錯誤しながら行った活動、電気や水、交通などインフラが不安定な生活の日々は人生で何かの気づき、成長につながると思います。また、青年海外協力隊は同じ志を持つ仲間と共に活動できることも魅力の一つです。興味がある方は今一度自分に何ができるか、長い目で何をしたいか見つめてみると要請を選ぶ際にも良いと思います。ぜひ応募してください!

船水さん、ありがとうございました!次回のホンジュラス隊員紹介もお楽しみに!

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