2019/05/20 Mon
文化
ホンジュラスのセマナサンタ
こんにちは!今回は先月中旬に行われたセマナサンタと呼ばれるキリスト教行事についてお伝えします。
ホンジュラスでは国民の約90%がカトリック教徒であることから現地の人々の信仰心も強く、職場での会議やイベント開催前には必ずお祈りをするなど生活の中に広く浸透しています。そんな中、先月にスペイン語圏ではセマナサンタと言われているイエスの復活を祝福する復活祭(イースター)が行われました。セマナサンタでは、イエス・キリストやマリア像を日本のお神輿のように担ぎ、市内の教会を神父さんと信者たちが練り歩く聖行列が行われます。聖行列では、キリストが十字架に架けられて処刑され、その後復活するまでの聖書に基づいた場面が表現されます。
またこの聖行列のために、現地の人たちが夜通しかけて準備するのがアルフォンブラと呼ばれる木くずを敷き詰めた特製の絨毯です。聖行列が始まる前日深夜から早朝にかけて各エリアを担当している信者の方々を中心に子どもからお年寄りまでが協力して細かい花柄やイエス・キリストの肖像画などのデザインが町中に描かれます。
私のホストファミリーも、その一角を担当しているため昨年も今年も一緒に作成のお手伝いをさせてもらうことができました。木くずとは思えない程に色鮮やかに染色されたカラフルな木くずを専用のフレームを使って敷き詰めていきます。同じデザインが多くあるものはフレームがありますが、中心などに描かれるデザインはフレームがなくホンジュラス人の手で一から綺麗に作成されます。ホンジュラス人のキリスト教に対するあつい信仰心と思いを感じることができる貴重な行事でした。
グラシアス市のアルフォンブラはホンジュラス国内でも人気で他の任地にいる協力隊員も駆けつけて、実際にアルフォンブラ作成の手伝いをしてくれました。
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