JICA海外協力隊の世界日記

La vida en Honduras

ホンジュラス最高峰ミナス山登頂

 こんにちは!今回は、先日登ったホンジュラスの最高峰ミナス山についてお伝えします!

 任地であるグラシアス市にはホンジュラス国内一標高の高いミナス山があります。標高は約2,849mでミナスとはスペイン語で「鉱山」を意味します。一番最初に、登頂したホンジュラス人が金鉱を発見したという由来があり、その名がつけられたそうです。これまで、近いからいつでも行けると思ってしまいなかなか決行できていませんでしたが、今回他のJICAボランティアの企画で実現することができました! 

 ミナス山とその周辺地域は広大な自然に囲まれておりホンジュラス政府から国立公園に認定されています。現地の観光ガイドも充実していて、登山コースだけでなく、自然公園を散策するバードウォッチングやクライミングツアーなども用意されています。私たちも日本人だけでは不安なので、現地ガイドを利用したところ登山道の先導だけでなく、山に生い茂る数多くの植物の説明やベースキャンプでのテント寝袋の貸し出しなどサービス充実で満足のいくものでした。

(写真上:ミナス山山頂にて、一番左が現地ガイドのフランシスさん)

 ミナス山という正式名称ではありますが、国立公園の名前が「セラケ」であることから、ホンジュラス人は総称してよくセラケと呼んでいます。ガイドさんのお話によると、セラケとはホンジュラス人の先住民族であるレンカ族の言語で「水の溢れる箱」という意味になるそうです。その名の通り、ミナス山からは豊富な湧き水が出ており、複数の川の水が麓まで降り、グラシアス市地域に供給されています。このミナス山がグラシアス市の水の源ということから、セラケという名前が親しまれているようです。

 土曜日の朝9時から登山を開始し6時間かけて標高2,560mに位置するベースキャンプ場に到着、その日はそこに一泊して翌朝の早朝出発に向けて早めに休むことになりました。ガイドツアーを利用して、キャンプ場にあるテントや寝袋も使用できたため、今回は装備も身軽で楽に過ごすことができました。

頂上から眺められる雲海は圧巻で、風が強く吹く寒い頂上でもついつい長居したくなってしまう最高の景色でした。奥にはエルサルバドルやグアテマラの山脈も見ることができて、ホンジュラス最高峰からの特別な眺めを楽しむことができました。先輩隊員の用意してくれたおにぎりを食べた後に、約6時間かけて全員無事に下山することができました。

 ホンジュラスの大自然と頂上からの美しい眺めをみれるセラケ、帰国前にもう一度行きたいなと考え始めてしまっています。

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