JICA海外協力隊の世界日記

La vida en Honduras

カリブ海に浮かぶ島 Roatan

 こんにちは! 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、日本では緊急事態宣言も発令され、緊迫した状態が続いています。外出自粛により、国内旅行はもちろん、海外旅行の延期あるいはキャンセルをした方も多くいるのではないでしょうか。感染拡大を食い止めるためにも外出自粛をはじめ、くしゃみ・咳エチケット、こまめな手洗い・うがい、日々の検温などできる限りの予防対策を行っていきましょう!!

旅行が恋しくなるこの時期、今回はホンジュラスで一番人気のリゾート地ともいえるロアタン島をご紹介します!

 ロアタン島はホンジュラス北部のカリブ海に浮かぶ島で、首都テグシガルパから飛行機で1時間弱で行くことができます。 

 島の魅力はなんといってもこの透き通った海です!! 島を囲むカリブ海には、豊富なサンゴ礁が生息しており、スノーケルをつけて潜るだけで、数多くの魚を見ることができます。私の任地であったグラシアス市は山続きの内陸部であったため、初めてロアタンに行った時には、ホンジュラスでこんな綺麗な海があるのかと感動しました。観光業が盛んなロアタン島では、ダイビングやジェットスキー、釣りなどのマリンスポーツの他、イグアナやナマケモノが見られる動物園などもあり、海でも陸でも楽しむことができます。スキューバダイビングのライセンス取得が日本よりも安価にできることから、ホンジュラス隊員の多くも休みの期間を利用して来ています。

 ロアタン島は、ホンジュラス領でありながら本土と比べると少し違いを感じる所があります。それは、ガリフナ族といわれる島の人々のルーツです。17世紀前半、西アフリカから連れてこられた黒人奴隷を乗せたスペインの奴隷船が、カリブ海に位置するセントビンセント・グレナディーン諸島で難破しました。そこから、その地域にいたカリブ族と混ざりあい、時代を重ねながら独自の文化を形成して、ロアタン島はじめベリーズなどカリブ海諸島に生活の範囲を広げていったのが現在のガリフナ族です。

 そのため現在でも島の人口の多くは黒人系で、使用言語も英語が中心となっています。通貨もホンジュラスのレンピーラと別にUSドルも使用できるため、違う国ではないか思ってしまうほど本土とは異なるロアタン島独特の雰囲気があります。

 いつも穏やかで陽気なガリフナの人々の文化と触れ合い、日本ではみることのできない透明度のある海が見られるロアタン島。カリブ海周辺に旅行に行かれる時におススメしたい観光スポットです!

 しかしながらまずは、コロナの感染予防に向けた個々人、社会そして国全体での継続的な協力が必要な時です。日本でのコロナ感染も甚大な数が出ていますが、中米ホンジュラスではどこまで影響が出ているのか、次回の世界日記にてお伝えしていきたいと思います!

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