JICA海外協力隊の世界日記

おじいちゃんおばあちゃんの笑顔とともに

Vol.4 高齢者施設紹介!

ආයුබෝවන්!! (こんにちは!!)

 4回目は、私の主な活動先である高齢者施設を紹介していきます!

 日本でも高齢者施設と言っても様々ですが、スリランカの高齢者施設も様々です。

スリランカでは、高齢者のお世話は家族がするというのが一般的な考えといえます。そのため、高齢者施設へ入居している高齢者は、身寄りのない人、家族と疎遠になってしまっている人、家族がいても看られないため入居している人など理由は様々です。また、施設によって人数もばらばらで、入居者が7人程の少人数の施設もあれば、50人程が入居している大きな施設もあります。また、男性のみ、女性のみという施設もあります。

お部屋は、大部屋(ベッド10台程)、少人数の部屋(ベッド24台程)が比較的多いですが、個部屋がある施設もあります。

(下写真 上2枚:部屋の様子 左下:食堂 右下:かまど)

 私の任地では、仏教徒が多い地域ということもあり、高齢者施設でもほとんどの方が仏教徒です。そのため、高齢者施設の運営や高齢者の生活といった至る所に仏教が関係しています。

 その一つに、「ダーネ」という慣習があります。「ダーネ」とは、寄付やお布施という意味で、高齢者施設では主に食事の布施のことを「ダーネ」と言っています。多くの高齢者施設が、毎日の3食の食事、お茶の時間の紅茶とお菓子をこの「ダーネ」によって賄っています。「ダーネ」がない日は、施設の職員が人数分のカレーを作ります。

 また、ほとんどの高齢者施設で「プージャーワ」という毎日お昼に仏像へお供え物をし、お経を唱える時間があります。日本にはない慣習なのでとても新鮮です。

(一番上の写真 上:プージャーワをする部屋。仏像が置いてありお供え物をする。左下:プージャーワ(お経を唱えているところ) 右下:ダーネをしているところ)

 さらに、高齢者のなかには、ベッド横の棚の上に小さな仏像を置いて、その前でお経を読んだり、仏教の本を読んだりしているのも印象的です。

一日の流れ

430500   起床、紅茶、お経を読む

800   朝食

      シャワー、洗濯、テレビを見たりして過ごす

1000   お茶の時間(紅茶とお菓子や果物を食べる)

1130   プージャーワ(お経を読む)

12301300   昼食

          昼寝など

1500   お茶の時間

1800       夕食

21002200  就寝

 上記は高齢者施設で暮らす高齢者の一日を簡単にですがまとめてみました。施設ごとにイベントがあったり、お誕生日会があったり、旅行に行ったりなどしている施設もあります。しかしながら、一日のなかで、どうしても「何にもしないで椅子に座っているだけ」という時間が多いというのが活動をしていて感じる事です。なので、私が巡回した時には、体操をしたり、ちょっとしたレクリエーションをしたり、楽しくお話したり、少しでも高齢者にとって良い刺激になればと思い活動しています。

(下写真:シャワールーム、トイレ、洗面台)

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