JICA海外協力隊の世界日記

朝5時から拡声器で象と人生について話を聞く日々

薬物のプレゼン

私の配属先はマンダレー少年訓練学校というミャンマーにおける言わば少年院のような存在です。

そこに定員200名(日本の1人2畳の計算だと定員は100名程度)のところに350名の18歳までの子どもが収容されています。職員はわずか20名ほどで対応しており、教育活動を充実させることが困難な状況にあります。

そこで、私は教育活動を充実させることを中心に行っています。

今回は薬物のプレゼンをしたいと申し出てから約5か月が経ち、ようやく6月3日の午前中にできました。

ずっとやりたいと思っていたので、

資料については翻訳、練習ともに今の私にできる範囲では100%に近く出来上がっていただろうとは思います。

練習は20~30回、翻訳も手直しなど5回くらいは行いました。

実際に行うにあたっての誓約は校長からの「友達の警察官が薬物専門家なので、その人を呼びたい」とのことでした。

①警察官の話

②WORLD VISION というNPOの話

③私の話

の以上を大まかに行うことになりました。

おそらく、どの国であっても発展途上国で何かを発表するということは、共通の懸案事項がいくつかあるのでそれをまとめます。

①まずお金がかかる。

今回の私の出費は20000チャット(日本円で1500円くらい)かかりました。20000チャットというと公務員の平均給料が17万チャットなので、かなりの金額ではあります。内訳は講師への謝礼と朝食・お茶菓子代です。

②言葉の問題

もちろん、ミャンマー語でやるので、1年半くらいしか勉強していない言語は日本語や英語よりも頼りない。しかし、これは言語に対しての普段からの学習と綿密な台本と翻訳を準備しておくことで乗り切れたと思います。

③時間がわからない。

いつ始まっていつ終わるのかわからない、つまりは一番最後の私の場合には発表ができないかもしれないという不安がありました。同僚からも子どもの昼食(といってもその時間もあいまい)には差し支えないようにと注意をうけていたので、時間短縮バージョンと通常バージョンと二種類を作って待機しておきました。

④電力の問題

一番不安だったのが、停電にならないかどうかでした。停電だと、フル充電したUPSを使っても15分しかプロジェクターを使えないことは実証済みだったので、なんとか自分のときだけも電気が来るようにと祈っていました。

⑤カメラ

その場にいた同僚に私の発表状況を写真を撮るようにお願いしてましたが、何回説明しても理解できず、不安要素が残りました。

つまり、当日にならないとわからないのが③時間④電気⑤写真の三つです。日本でこの3つで不安になることはないと思いますが。

実際にふたを開けてみると、前の人が急遽これなくなり、時間にも余裕があり、私の発表する前15分くらいに停電から電気も復旧し、発表は問題なかったでしたが、写真は私が写っているものは一枚も撮れず。

ほかの同僚の写真を拝借しました。

結果的に言えば、同僚が手伝ってくれたのもあり、全体的にうまくいったと思います。

ミャンマーに限らず、協力隊の任国で発表するときは100%近く準備してくる必要があるようです。そのうえで自分の好きな神様(ミャンマーは仏教国なので、出勤前にお寺でお参りしてきました笑)にお祈りして環境に左右されないようにするしかないです。

次は性犯罪や犯罪被害者、マフィアなどの組織犯罪について授業を行いたいと思います。

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