JICA海外協力隊の世界日記

朝5時から拡声器で象と人生について話を聞く日々

知識伝達型授業

私はミャンマーにあるマンダレー少年訓練学校に2019年の6月から赴任しております。この学校は主に犯罪をした少年を収容しているので、言わばミャンマーの少年院と言ったところです。 現在は収容定員が200人のところに、430人が収容され、職員は25名程度しかおりません。 そこで教育活動を充実させることを目的にボランティア活動をおこなっております。 今回は新聞の解説についてです。

子どもたちは1日を部屋の中で過ごし、ほとんど外部との接触はありません。 そのため、最近、どんなことが起こっているのか、ということを知らないので、文字に触れる機会も作れることから新聞を解説する授業を半年前くらいから始めております。 これがけっこう好評?をいただいております。 その理由をまとめました。 ①外部の情報を知ることができる。 ②ミャンマー人にとってオープンクエスチョン型よりも知識伝達型の方が合っている。 ③準備をしやすいので、授業を実施する側もやりやすい。 ④時事問題に触れることで自分たちの存在を客観視できる。 以上のようなことが挙げられます。 やり方としては weeklyのミャンマー語の新聞をコピーして精読する。 また、英語や日本語でその事柄に関してプラスアルファの知識を用意する。 あとは、ヤル気スイッチを押す。 といったかんじです。

今までやったことは ①ミャンマーのモン州の洪水について ②性犯罪被害者の手記 ③薬物の施設について ④中国とアメリカの貿易問題 ⑤ミャンマーの貿易(マンゴーなどが先進国ではいくらで売られてるか) ⑥ミャンマーの都市計画 ⑦中国との交易を結ぶことの利点とその注意点 などです。 うまく伝えられないことも多いので、ミャンマーの子どもの賢い子に分かった内容を説明してもらったり、劇をやって、わかるように説明したりしました。 面倒くさくもありますが、これも1つのやり方として育てていきたいと思います。

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