2018/09/01 Sat
ミャンマーの少年院についての解説~職業訓練編~
マンダレー少年訓練学校はミャンマーにおける少年院に位置づけられます。人数が多く、ここには約350人が収容されています。
そんな中でも、彼らの社会復帰のために職業訓練をする機会があります。
主には散髪と溶接、サンダル製造(ミャンマー人98%が日中はサンダルで生活しているとも言われている。)、キラキラモール*(クリスマス会などで部屋に飾り付けされる装飾品)の製作、そのほか施設内には洗車を行う施設もあり、一般の人も利用することができます。
*写真がキラキラモールです(検索すると、この名前が正式名称らしいです)。こういうのどこで作っているのかな~と思っていましたが、こういうところで作っていたのですね。
また、外の会社に働きに行く場合もあります。
今回は、とりあえず、代表的な職業訓練である散髪と溶接を紹介します。
散髪はボランティアの先生が来てくださり、指導を受けた子どもが他の子どもの髪をきってくれます。
子どもは月に2回髪を切るので、この先生は週に4回ほど来てくださっています。
子どもが僕の髪を切るのに40分弱かかります。やはりほかの子をやることに比べると丁寧にやってくれていますね。
とはいえ、子どもが切るので、全く希望通りにはなりませんが(笑)
でも、彼らの訓練のためにもなることを考えると練習台にもなるので良いのかと思っています。
ちなみにミャンマーでの散髪代は2000チャット~7000チャットくらいで、日本円で言うと200円~600円くらいになります(1円=12チャット)。一般の人の給料が20万チャットくらいなことを考えると、日本と比べても価格としては同じくらいの割合の支出となるでしょう。
僕自身は日本での仕事の関係で溶接の資格を持っていたので、溶接の指導をやろうかと思いましたが、基本的にやり方が全く違う。。。
サンダルにロンジー(ミャンマーの伝統的衣装)という服装からして、まったく異なっている状況です。
そして、溶接の仕方も異なります。一応、オーストラリアの教科書も読んだことがあったので、私の知っていることが、世界標準とかけ離れているとは思いませんが。。。
それでも僕が溶接をやってみせると珍しそうによく見てくれます。
そもそも、安全や環境に対しての考え方も異なるため、こうした状況から始めていくことを考えると、違う国で物事を教えるということは、言葉以上に文化や風習がハードルとなるという良いケースであるように思いました。
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