2019/10/28 Mon
生活
第23話 ブラジルの楽器
今回は久しぶりに生活ネタで。
ブラジルにはたくさんの楽器があります。
まあ、それらは民族楽器と言っていいのでしょうか。
スルドやタンボリン(タンバリンではないです)などサンバの時に使う楽器や、カポエラの時に使用するビリンバウ等など数多くあります。
サンパウロに来てから、何かブラジルの楽器を始めたいと思っていて、実は2018年8月からパンデイロを始めました。
【写真1 パンデイロ】
よくタンバリンと同じだと思っている人がいますが、全く違う楽器です。叩き方も違います。
パンデイロは日本でも馴染みのある方の楽器だと思います。
見たこと・聞いたことがない方はこちらへ。
この人が先生です。魔法のような叩き方(笑)。
私、一応35年間エレキベースを弾いていまして、弦楽器はなんとなく弾き方がわかるけど、打楽器は初めて。
最初はやはり「いい音」は出ません(今もですが・・)。
しかし1年以上やっていると、なんとなくわかってきます。
でも叩き方はわかっても、決定的に違うのがリズム感。
曲がりなりにも音楽をやっていたので、リズム感は悪い方ではないと思いますが、やはりパンデイロの先生に指摘されます。
2018年12月には、パンデイロ教室の発表会がありまして、なんとか1曲叩きました。
【写真2 後ろの人とシャツ柄が同じですがw】
そして、派遣期間も残り9ヶ月になった今、なにを血迷ったのかギターを始めました。
【写真3】
しかも、ちゃんとブラジル人の先生に習っておりますです、ハイ。
ブラジルのギターで代表的な音楽といえばボサノバ。
でも、サンパウロに30年以上住んでいて音楽に詳しい人に聞いたところ、ブラジルではボサノバはもう昔の音楽、とのこと。
クリエイティブな発想を好むブラジル人の間では、常に新しい音楽を創り出す、そのためにギターの新しい演奏方法を考えるという感じのようです。
なので、ギターの先生にはボサノバギターではなくて、ブラジルスタイルのギターを習いたい、と言った方がよい、とのご指摘も。
そして、当然のことながらギターも購入しました。
楽器屋でギターを見ていたら数本を試奏させてくれました。
その中で、ジャカランダーの素材のギターを弾かせてくれました。
ジャカランダー、日本ではハカランダーという言い方が一般的ですかね。
ブラジリアンローズウッドのことです。
楽器、特に弦楽器の材料に使用されることが多い木です。
しかし、乱獲され1990年代にワシントン条約で取引が禁止されました。
なので、たとえブラジルでジャカランダーのギターを購入しても、日本には持って入れないのです。
そのジャカランダーのギターを試奏したら、音の響きが他のギターとは全く違いました。
柔らかくて、深い音といいましょうか。
そして、かなり高価なんだろうと思い、恐る恐る価格を聞いてみると、なんと日本円で3万円代でした。
日本では考えられない価格です。
日本では、ワシントン条約で規制されているので、国内で流通しているジャカランダーに限定されるため、価格も自然と高価になるわけです。
あまりの安さに一瞬、心が揺らぎましたが、日本に持ち帰れないことやもろもろのことを考えて、結局は他の安価なギターを購入しました。
さてさて、残りの派遣期間で、どれだけ弾けるようになるでしょうか。
そのうち、経過報告でもしましょうかね(笑)。
それではまた
~笠戸丸の風を受けて~
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