JICA海外協力隊の世界日記

笠戸丸の風

第23話 ブラジルの楽器

今回は久しぶりに生活ネタで。

ブラジルにはたくさんの楽器があります。

まあ、それらは民族楽器と言っていいのでしょうか。

スルドやタンボリン(タンバリンではないです)などサンバの時に使う楽器や、カポエラの時に使用するビリンバウ等など数多くあります。

サンパウロに来てから、何かブラジルの楽器を始めたいと思っていて、実は2018年8月からパンデイロを始めました。

【写真1 パンデイロ】

よくタンバリンと同じだと思っている人がいますが、全く違う楽器です。叩き方も違います。

パンデイロは日本でも馴染みのある方の楽器だと思います。

見たこと・聞いたことがない方はこちらへ。

この人が先生です。魔法のような叩き方(笑)。

私、一応35年間エレキベースを弾いていまして、弦楽器はなんとなく弾き方がわかるけど、打楽器は初めて。

最初はやはり「いい音」は出ません(今もですが・・)。

しかし1年以上やっていると、なんとなくわかってきます。

でも叩き方はわかっても、決定的に違うのがリズム感。

曲がりなりにも音楽をやっていたので、リズム感は悪い方ではないと思いますが、やはりパンデイロの先生に指摘されます。

2018年12月には、パンデイロ教室の発表会がありまして、なんとか1曲叩きました。

【写真2 後ろの人とシャツ柄が同じですがw】

そして、派遣期間も残り9ヶ月になった今、なにを血迷ったのかギターを始めました。

【写真3】

しかも、ちゃんとブラジル人の先生に習っておりますです、ハイ。

ブラジルのギターで代表的な音楽といえばボサノバ。

でも、サンパウロに30年以上住んでいて音楽に詳しい人に聞いたところ、ブラジルではボサノバはもう昔の音楽、とのこと。

クリエイティブな発想を好むブラジル人の間では、常に新しい音楽を創り出す、そのためにギターの新しい演奏方法を考えるという感じのようです。

なので、ギターの先生にはボサノバギターではなくて、ブラジルスタイルのギターを習いたい、と言った方がよい、とのご指摘も。

そして、当然のことながらギターも購入しました。

楽器屋でギターを見ていたら数本を試奏させてくれました。

その中で、ジャカランダーの素材のギターを弾かせてくれました。

ジャカランダー、日本ではハカランダーという言い方が一般的ですかね。

ブラジリアンローズウッドのことです。

楽器、特に弦楽器の材料に使用されることが多い木です。

しかし、乱獲され1990年代にワシントン条約で取引が禁止されました。

なので、たとえブラジルでジャカランダーのギターを購入しても、日本には持って入れないのです。

そのジャカランダーのギターを試奏したら、音の響きが他のギターとは全く違いました。

柔らかくて、深い音といいましょうか。

そして、かなり高価なんだろうと思い、恐る恐る価格を聞いてみると、なんと日本円で3万円代でした。

日本では考えられない価格です。

日本では、ワシントン条約で規制されているので、国内で流通しているジャカランダーに限定されるため、価格も自然と高価になるわけです。

あまりの安さに一瞬、心が揺らぎましたが、日本に持ち帰れないことやもろもろのことを考えて、結局は他の安価なギターを購入しました。

さてさて、残りの派遣期間で、どれだけ弾けるようになるでしょうか。

そのうち、経過報告でもしましょうかね(笑)。

それではまた

 ~笠戸丸の風を受けて~

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ