JICA海外協力隊の世界日記

笠戸丸の風

第3話 サンパウロの飲料水事情

今回はサンパウロの飲料水について。なお飲んでも大丈夫いう基準は、私のお腹となっていますので、あしからず。また1レアルは30円で計算しています。

サンパウロのアパートやビルの蛇口から出る水は、ややカビ臭い(あるいは土臭い)ものの、直接飲んでもお腹を下すといったことは、ほとんどないと思います。

でもそれは、コップ1杯程度の話し。それ以上大量に飲んだ場合はわかりません。うがいやシャワー、お米・野菜を洗うことは問題ないです。

とは言え、日常使用する水は、確実に安全なものがいいですねよ。安全な水を使用するには、方法は二つ。

まず一つ目。スーパーでミネラルウォーターを買う。

ミネラルウォーターは、サンパウロ市内の大型から個人経営のスーパーに至るまで、ほぼほぼ売っています。

でも、数リットルサイズのミネラルウォーターでは、飲料や料理に使用しているとすぐになくなってしまいます。

そこで、私はアパートの近くにある個人経営のスーパーで、20リットルの水を購入しています。

【上の写真参照】

スーパーで20リットルの水を購入する場合、初回は多少お金がかかります。

それは、20リットルの水の容器を買い取るからです。最初の容器の水を使い果たすと、それと引き換えに、次の水を持ってきてもらうというシステムです。

私は、アパート近くの個人経営のスーパーで水を購入しています。初回のお金はポンプ代も含めて60レアル(1800円)、そして2回目からは12レアル(360円)です。

20リットルの容器の場合、ポンプかサーバーが必要です。もちろん、それはお店で一緒に購入もできますし、他のお店で購入しても問題ないです。

フタを開けると、口切りいっぱいに水が入っています(笑)。

20リットルの水、重さは約20㎏です。さすがに店からアパートまで持って帰るには重すぎます。この場合、お店の人が配達してくれます。もちろん、アパートの部屋まで持ってきてくれます。

最初は、見知らぬ人が部屋に入ることに安全かどうかも含めて違和感がありましたが、お店で働いている人はちゃんとした人です(笑)。

そのうち、顔なじみになってきて、話しをしたり、街中で会っても挨拶するようになりました(笑)。

この20リットルの水を、飲料や料理に使用して、約2週間もちます。なので1ヶ月の飲料水代は24レアル(720円)。

しかし、個人スーパーで水を購入する時は、気を付けなければならないことがあります。

それは、日曜・祝日は配達はやっていません。なので、水の残りが少なくなってきたら、カレンダーを見ながら使います。

そして二つ目は浄水器を付けることです。

浄水器を付ける方が、初期投資はかかりますが、長い目で見ると安上がりだと思います。

同期隊員の中でも、浄水器を購入した人もいます。しかし、アパートの水道自体が、元々カビ臭いので匂いは残ると言っていました。

他方で、サンパウロの街中は、他の国に比べると飲料水機が設置してある所が多いと思います。ショッピングセンターや空港、大型のビル等にはだいたい設置してあります。

そこの水を、持っているペットボトルに入れているブラジル人は、かなりいます(笑)。

やはり、なんとかして安く水を手に入れようとすることは、ブラジル人も同じ考えのようです。

それではまた

 ~笠戸丸の風を受けて~

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