2022/03/31 Thu
活動
#3 チュニジア全国ピアノコンクールに生徒が出場♪結果は!?
3月18日にチュニジアの首都チュニス近郊で、全国ピアノコンクール、Concours Les Solistesが開催され、私が指導している6人の生徒も参加しました。
発端は、校長から頂いた「このコンクールに向けて生徒を指導してみたら」とのアドバイスでした。私としても活動先の音楽院では、コロナ感染拡大の影響の為、普段なら毎年2月に行われる発表会が中止になってしまったこともあり、生徒に発表の機会を持ってほしいと思っていたことから、生徒たちに声をかけ準備をしてきました。
参加した6人のうち4人は、私と同僚が協力してそれぞれ週1回30分レッスンを行い、教えている子達です。
コンクールの内容は、約4か月前に課題曲が告知され、4か月で課題曲2曲を暗譜で弾けるように仕上げ、3人の審査員の前で演奏するというものでした。
コンクール1カ月くらい前からは校長に許可を頂き、プラスアルファでもレッスンを行ってきました。
6人の生徒たちは、決して音楽院の中でもピアノ演奏がとても上手と言われているような生徒たちではありませんでした。
生徒たちの紹介をさせて頂きますね♪
3人の生徒は、ピアノを始めて2年目にあたり、9才以下部門に出場。音楽院では、バッハのメヌエット、もしくは初歩のソナチナが弾けるレベルにならないと、発表会で演奏できないという決まりになっており、この3人は発表会さえも経験したことがありませんでした。3人は元々同僚が教えていた生徒たちで、昨年の夏、特別レッスンという形で、3か月間私が集中的に教えたことがきっかけで、昨年10月の新年度からも同僚と一緒に続けて指導させてもらっています。
12才以下部門には、男子の生徒が出場。5才から別の私立の音楽院でピアノを始め、今は私の活動先の公立の音楽院に移りピアノを続けてきました。ただ、彼のお母さんの話によるとこの2年はあまり進歩していなかったそうです。そうしたこともあり、昨年度はピアノをお休みしていましたが、今年度(昨年の夏)より再開、指導をしています。
16才以下部門には、高校1年生の女子生徒2人が参加。そのうちの一人は、コロナウイルス感染拡大の影響で私が一時退避帰国する前に少しだけ教えていた生徒です。1年以上の時をへて、昨年10月から同僚が教えているレッスンに加え、私もプラスで教えさせてもらっています。
さて、コンクールの結果は、、、、
なんと3人の生徒が入賞しました!!!
私も嬉しくて、結果を知った日は、興奮のあまり落ち着きませんでした。
9才以下部門では、Fさんが2位に入賞。家には小さいサイズのキーボードしか持っていませんが、真面目な性格で、レッスンにも遅れずに来てくれる生徒です。テンポを崩さず、ノーミスで正確に弾ききることができました!
12才以下部門では、Mくんが1位でした!チュニジアではコンクール当日の2週間前まで、2,3週間にわたる長い試験が学校で行われ、Mくんも2週間まったくピアノを弾かない期間があり、コンクール10日前には、弾けていた曲も弾けなくなってしまい、間に合うのか心配になりましたが、最後の5日間追い込みでぎりぎり仕上げることができました。彼のお母さんが、Mくんがピアノを流暢に弾いている姿を数年ぶりに見ることができたと、感激して喜んでくれました。本番では1か所止まってしまいましたが、その後挽回し、美しく弾くことができました。演奏後には悔し涙をうかべていたMくん。私も優勝は難しいのではと思っていましたが、1位を見事に得ることができました!本人も優勝したことにより、自分のピアノ演奏に自信を持つことができました。
16才以下部門では、Lさんが3位入賞。彼女は昨年度、高校受験のため1年間音楽院をお休みしていました。昨年10月から私が指導しています。家には小さいサイズのキーボードしか持っていませんでしたが、コンクールに参加することを承諾してくれた後、フルサイズ(88鍵)電子ピアノをご家族が購入してくれました。感情をあまり出すタイプの生徒ではありませんが、コンクールに出場することを楽しみにしながら、家でもがんばって練習してきてくれました。3位に入ることができて私もとても嬉しいです!
4カ月で2曲仕上げるというのは簡単な事ではなく、コンクールに出場したすべての生徒たちに、誇りに思っている、と伝えています。
生徒だけでなく、私自身もコンクールという目標を持てたので、メリハリを持って指導ができました。
コンクールが終わった時には、くたくたでしたが(笑)。
会場の雰囲気がとても良かったのが印象的でした。チュニジアの美しい伝統的な建物で開催され、あたたかい雰囲気を感じることができました。各部が始まる前に生徒たちが少しだけピアノを試し弾きできる時間があり、少しピアノを弾けたので緊張しなかった、と言っていた生徒がほとんどでした。見ていた私にとってもストレスを感じさせない空気感がありました。皆のびのびと演奏することができ、どの生徒も演奏後の表情は達成感であふれていました。
同僚の生徒も14歳以下部門で優勝しました!3人の同僚と生徒をコンクールに向けて一緒に指導していたので、個人プレーではなく、チームで良い結果を出せた!という感覚があります。喜びを分かち合うことができました。コンクール用にSNSチャットグループを作り、同僚たちといち早く情報を共有するなどの工夫をしてきました。再赴任してから10カ月たちチームとして団結することができたと感じています。
一つ終えたら、次のコンクールがやってきます。
次は7月に配属先でコンクールを開催予定です。
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