JICA海外協力隊の世界日記

モナスティール de ピアノレッスン ~チュニジア便り☆彡

#6 思い出その3♪ 昨年のラマダン

この写真は昨年のラマダン中に生徒さん宅に呼んでいただいた時の写真です。

~昨年2022年4月に書いた文章です~

チュニジアでもラマダン(イスラム教の断食月)が始まりました。

今年は4月2日から始まり、丁度1週間が過ぎたあたりになります。5月2日までだそうです。日の出から日没までイスラム教徒の方々は飲食を絶ちます。

活動先の音楽院への通勤途中にある普段日中は人でにぎわっているカフェが閉まっており、いつもとは違った風景です。

私にとっては初のラマダンになります。

音楽院は普段は14時から19時半まで開いていますが、ラマダンの間は開校時間が12時半から17時までになります。イフタール(日中の断食を終え、日没時に最初に食べる食事)に間に合うようにスケジュールが変更されています。レッスンの時間も、30分レッスンが20分に、1時間レッスンが50分へと短くなります。

そのため普段とは違うレッスンスケジュールを立てなければならないため、

一人一人生徒もしくは保護者に連絡を取り、ラマダン中は何時に学校が終わり、何時に音楽院に来れるか、などとやり取りをしていました。ラマダンが始まる1日前になんとか、生徒全員のレッスンスケジュールの調整ができました。

ラマダンが始まる2日前くらいまでは、実際にラマダン始まる日にちが、今週の金曜からなのか、土曜日からなのか、分からない状況でした。これは、イスラム歴は太陰暦であるため、宗教指導者が月を観測した結果をもとに、ラマダンをいつから始めるかを決めるからです。ラマダンが始まることによって皆さんの仕事のスケジュールが大きく変わるので、こんなぎりぎりまで、仕事のスケジュールが立たなくてもうまく回る社会の仕組みに驚きでした。ちなみに電車の時刻表等もラマダン中は変わります。

お店も18時頃には閉まります。なのでいつもより早めにスーパーや商店、八百屋で買い物をするようにしていました。また、カフェなどは日没後に開店し始めます。

道を歩いている時や、音楽院で同僚の前では水を飲まないようにしていました。普段から常に水筒を持ち歩き、水分補給を怠らない自分にとっては、ラマダン中、水分を全くとらないチュニジア人の生徒さん、友人にびっくりしていました。

一人の生徒さん宅(ご両親と娘さん、3人の家族構成)に呼んでいただき、彼らが断食を破る食事、イフタールを一緒に頂きました(上の写真です)。

ラマダン中は、毎晩甘いものをたくさん食べるということで、上の写真のスイーツ(お砂糖がたくさん含まれている揚げ菓子)もラマダン中に出回るスイーツだそうです。

ラマダンが始まり2週間ほど経つと(写真は2022年4月22日のものです)、メディナ(旧市街地)の隣にお店が出始め、ラマダン後(約2週間後)のお祝いに向けて買い物をする人たちを見かけます。ラマダン明けは新しい服を購入し、着るのが風習だそうです。

ちなみに、配属先の音楽院はこの道の通りにあります。

ではまた思い出を書かせてください!ラマダン中.jpg

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