JICA海外協力隊の世界日記

今日も Jamm Lekk !

# 5 近づくクリスマス

こんにちは。篠宮です。

僕は今、セネガルの首都ダカールで、障害児・者支援の隊員として活動をしています。

クリスマスが近づいてきましたね。
冒頭の写真は、近くのスーパー内にあるツリーです。

イスラム教徒が多く住むセネガルですが、12月に入ってから、街中や配属先など、クリスマスに向けてムードが高まってきているのを感じます。
ちなみに、フランス語でクリスマス『Noël:ノエル』と言います。
日本のように雪が降ったり、寒い中迎えるのが「クリスマス」というイメージでしたが、僕にとって初めて迎える、暖かい(暑い)場所でのクリスマスになります。

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冒頭の写真と同様に、上記の写真もスーパー内のものです。
サンタクロースが乗車しているのは、ソリではなく、カーラピ(ダカール内を走る移動手段の一つ)なのがセネガルらしくていいなと勝手に思っています。
※セネガル(ダカール)の交通手段についても、今度ご紹介します。

12月に入り、僕の活動先でも、各クラスの先生たちがこぞって、クリスマスカード(上の写真がその一つです)を子どもたちのために作っていました。

それぞれの先生が参考となるカードのイメージを調べたり、画用紙などを使って作成していました。どれも素敵で、可愛いかったです。
ただ、強いていうなら「子どもたちと一緒に作れたらな」と個人的に思います。
もちろん、大人が作った同じデザイン、同じ色付けの綺麗なカードをもらう子どもたちは、嬉しいのに変わりないと思うのですが、自分で絵を描いたり、自由に色付けしたりすること、自分だけのカードも嬉しいのでは?と思います。

ちょうど、同僚の一人に「クリスマスの製作、手伝って」と言ってもらっていたので、「これはチャンスだ」と思い、準備をして一緒にやりました。

今回は
クリスマスツリー(仏語だとSapin de Noël) ⇨ ダンボールで切り取った型に、子どもたちに絵の具で色付けしてもらう。
クリスマスカード(仏語だとCarte de Noël) ⇨ A4の画用紙にイラストを鉛筆で描いておき、子どもたちに色ペンで塗り絵をしてもらう。
の2つを提案して、実際に取り組みました。

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最初にクリスマスツリーの色付けから行いました。
見本を見ながら、色(黒、緑、黄)も確認して、塗りました。塗りながら、「Amadou 見て見てー」と何度も、僕に見せてくれました。
Amadouはセネガルでの僕の名前です。

続いて、2つ目のクリスマスカード
※写真は撮り忘れました。

こちらは失敗。いや、次に向けて勉強になりました。

事前に、子どもたちに分かりやすいように、見本となるカードを作り、色を塗っていました。
当日は、そのカードを見せながら、「どんな色でもいいから、ここにあるペンの中から、自分の好きな色を選んで塗ってほしい」と子どもたちに伝えましたが、少し戸惑っていた子どもたちを見守っていた先生が「ここは赤」「ここは緑」などと見本と一致するように子どもたちに伝えていました。
すかさず、改めて「子どもたちに自分たちで色を選んで、描いてほしいんだ」と先生に伝えましたが、「なんで?」と。
もちろん、「見本を見て、対応する箇所と同じ色を塗っていくこと」は、センターに来所している子どもたちに身につけてほしいなと思う力の一つです。
ただ、同じように「イメージする力」「自分で考える力」もセンターに来所している子どもたちに身につけてほしいなと思う力であり、「自分でできた!」や「みんなと一緒に作った!」という達成感なども味わってほしいなと思っています。

結果的に、みんな同じデザインの同じ色のカードになりましたが、子どもたちはとても嬉しそうにしていました。
先生も満足そうで「Amadouありがとう!」と子どもたちと先生に言ってもらいました。
製作をしながらの子どもたちの表情はとても楽しそうで、一緒にやりながら僕も楽しかったです。

事前に、もっと先生とお互いの考えなどを確認、共有しておけばよかったなと思うので、今後の活動に活かしていきたいと思います。

イスラム教徒が多く住むセネガルですが、「クリスマス」(ノエル)を心待ちにする子どもたちやセネガル人たち。

はじめは「イスラムの国なのになんでだろう?」と思う自分もいて、同僚に「なんでムスリムなのに、ノエルを祝うの?」と尋ねると、「知らないわ。子どもの時からずっとそうだったし、タバスキ(イスラム教のお祭りの一つ)を祝うのと同じよ。あなた(日本)もそうでしょ?」と笑って答えてくれました。

確かに、今年のタバスキに参加させてもらった際には、クリスチャンの同僚と無宗教の自分がムスリムの同僚のお家にお邪魔していました。
タバスキについては来年、ご紹介したいと思います。
日本でも、クリスマスを毎年、当たり前のように祝っていました。

色んな文化や宗教、民族、言語、人種などが入り交じるセネガル。
ここでしかできない体験や経験を、これからも楽しみたいと思います。

皆さんも素敵なクリスマス(ノエル)をお過ごしください。

それではまたお会いしましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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