JICA海外協力隊の世界日記

今日も Jamm Lekk !

# 1 はじまり

こんにちは。

セネガル共和国「障害児・者支援」の隊員として活動をしています、篠宮隼です。

今回は、なぜ僕が「国際協力」に興味をもったのか、「障害児・者支援」という分野から協力隊に参加するまでに至ったのかを自己紹介も兼ねて、綴っていきたいと思います。

僕が「国際協力」に興味をもったきっかけは、小学生の頃です。

当時のリトル・シノミヤです。笑

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野球ではなく、サッカー少年だった僕が今、アフリカセネガルにいるきっかけとなった出来事は、大好きだったサッカー選手がUNICEFの活動でアフリカの子どもたちと笑顔でサッカーをしている姿をTVで見たことです。その姿を見て、「カッケー」「自分もいつかアフリカに行きたい」と思いました。今、こうしてセネガルにいることを、素直に嬉しく思います。

続いて、僕が「社会福祉」の世界に入ろうと思ったのは、高校生の時、とある協力隊OGの方のインタビュー記事を読んだのが理由です。

その方はインタビューの中で、『私がやってきたこと、これから貢献したいと考えていることは、たまたま国内であれば「福祉」であり、海を渡れば「国際協力」と言えるのではないか』と答えていました。この言葉を読んで、僕は直感で「社会福祉」を専攻しようと思いました。

そこから大学で「社会福祉」を学び始めました。正直、最初の1年は教科書や事例で出てくる当事者の人たちに、全く共感などできず、福祉の現場に行こうなんて思っていなかったのが本音です。ですが、大学1年の冬、家族が亡くなり、良くも悪くも自らが当事者となりました。当時の僕には、福祉を学んできたはずなのに、家族を手助けする方法や手立てが分かりませんでした。

そんな時、周りの人たちは経済的にも、精神的にも支えとなってくれました。色んな人たちが声をかけてくれて、時にはそっと寄り添ってくれて、生きていく勇気やパワーをたくさんもらいました。自分が当事者になってみて、人の縁や繋がりといった福祉の原点のようなモノに気付いたのと同時に、これまで共感できなかった教科書の事例や言葉、世界に引き込まれていきました。

そこから社会福祉士の実習で児童養護施設にも行きました。また、重度の知的障害を持つ方々が暮らすグループホームと、24時間「介助者」と呼ばれるヘルパーをつけて一人暮らしをしている重度身体障害者の方の「介助者」として、2つのアルバイトを始めました。

初めて体験する「障害」の世界。ここでの話は、長くなるので割愛します。笑

とにかく刺激的で、僕が「障害者福祉」「障害児・者支援」の世界に飛び込むことになったのは確かです。

また、「いつか協力隊に行きたい」と思っていたので、HPに載っていた要請内容や応募条件などを何度も読み返しました。すると、僕が希望する「障害児・者支援」の職種では、最低でも2〜3年の実務経験が必要であることが分かりました。

それもあって、現場で数年を経験を積んでから、協力隊に行こうと思い、障害児者支援の現場に飛び込みました。

僕は日本で

「児童発達支援」知的や発達に障害を持っている就学前の子たちの幼稚園や保育園のようなイメージ。主に日常生活(トイレ・着替え・食事・移動など)の自立支援をしたり、感触・関わり・音楽・運動あそびなどの、あそびを通して子どもたちが成長できるような働きかけをする。

「日中一時支援」障害を持っている小学生〜高校生までの子が利用する学童のようなイメージ。障害を持つお子さんの保護者の方たちが、安心して就労をしたり、一時的にでも休息を取ることができるように、放課後の時間や土日、長期休みなどに子どもたちをお預かりし、日中の時間を一緒に過ごすこと。

の2つの事業を去年の9月末まで行っていました。

そこから、GP(グローカルプログラム)、駒ヶ根訓練所での派遣前訓練と続き、今に至っています。

協力隊に応募する前、先輩隊員が書く「世界日記」を読んでいました。当時は、先輩たちの書く内容に心が躍り、キラキラとした現場での活動を思い描いていました。

セネガルに赴任して、半年とちょっと。今後、僕の活動についても書いていきますが、想像していたキラキラした理想よりも、悩むことや葛藤することの方が圧倒的に多いです。

それでも、いつかの僕を支えてくれて、前へと進む力をくれた人たちがいたように、僕もこの地で、誰かの力や支えとなっていけるように、小さな変化の波をじわじわと波及していけるように、まだまだたくさんの力をもらいながら頑張っていきたいと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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