JICA海外協力隊の世界日記

今日も Jamm Lekk !

# 2 「世界子どもの日」【Doom Doom la !!!】

こんにちは。篠宮です。

僕は今、セネガル共和国の首都ダカールで、障害児・者支援の隊員として活動をしています。

11月20日「世界子どもの日」でした。

ちなみに、セネガル(アフリカ連合加盟国)には「アフリカ子どもの日」【6月16日】というのがあります。日本で「子どもの日」と言えば、端午の節句でもある5月5日ですが、世界にも「子どもの日」があります。

今回はその内の「世界子どもの日」について。

以下、UNICEFのHPより引用させて頂きます。

https://www.unicef.or.jp/wcd/

11月20日の「世界子どもの日」は、1954年、世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として、国連によって制定されました。

毎年の11月20日には、子どもの権利の認識向上子どもの福祉の向上を目的として、世界中で子どもたちが主体となって参加する催しが行われています。子どもに関わるすべての人が、子どもの権利条約にうたわれている権利の実現に向けて取り組むことはもちろん、子どもたち自身が、自分たちの持つ権利について知り、学び、声を上げていくことがとても大切です。

1959年11月20日には国連総会で「子どもの権利宣言」が採択され、その30年後の1989年の11月20日、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約『子どもの権利条約』が、国連総会で採択されました。この条約が生まれたことにより、世界中で子どもの保護への取り組みが進み、これまでに多くの成果が生まれました。

となっています。

上記の中で出てくる、「子どもの権利条約」(児童の権利に関する条約)について。

こちらもUNICEFのHPを参照すると分かりやすいと思うので、以下、引用させて頂きます。

https://www.unicef.or.jp/crc/

子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)は、
世界中すべての子どもたちがもつ人権(権利)を定めた条約です。

1989年11月20日、国連総会において採択されました。この条約を守ることを約束している「締約国・地域」の数は196。世界で最も広く受け入れられている人権条約です。

僕が、大学生だった時受けた「子ども家庭福祉論」(児童福祉論)という授業の中で、僕は初めて「子どもの権利条約」について知りました。

授業の中で、子どもの権利条約の草案を国連に提出したのが「ポーランド政府」であることに加えて、その基本となる考え方を発案した『ヤヌシュ コルチャック』(ヘンリック ゴールドシュミット)さんの存在も知りました。

授業の中で扱ったのは、ほんの一部でしたが、当時の僕はなぜか、知的好奇心に駆られて、ポーランドが辿った過酷な歴史と、なぜポーランドという国が子どもの権利条約制定に向けて立ち上がったのか、ユダヤ人としてコルチャックさんが生きた時代背景と彼の実践の数々、著書や文献を読み漁りました。

僕には、一人の支援者として、子どもたちに関わる大人として、これまで関わってきた子どもたちをはじめ、保護者の方々や職場の方々など色んな人に多くのことを教わり、影響を受けてきましたが、コルチャックさんの考えや実践も、今の僕にとって大事な軸や礎となっています。

もし興味のある方がいらしたら、ぜひ「子どもの権利条約 コルチャック」と検索ワードに打って、検索してみてください。

今から数ヶ月前、僕が配属先に通うようになって、数日経った頃。

ふと、子どもたちが着ているビブス(制服のようなものです)にセンターの名前と電話番号と一緒に、「Doom Doom la !!!」と、ウォロフ語で記載されていることに気付きました。

すぐ近くにいた同僚たちに、「どういう意味?」って聞いてみたら「Un enfant c'est un enfant.」と説明してくれたのと同時に、僕が持っていたメモ帳にも同じように書いてくれて、センター(僕の配属先)として大事にしている想いであることを、フランス語もウォロフ語も拙い僕にも分かるように、分かりやすい単語とジェスチャーなどを交えて、熱心に教えてくれました。

「Doom Doom la.」「Un enfant c'est un enfant.」は直訳すると、「子どもは子ども。」という意味です。

僕の配属先については、次回以降、改めて紹介しますが、大まかにいうと知的障害や発達障害を持つ、5〜30歳の児童及び青年たちが通うセンターとなっています。

日本人とかセネガル人とか。大人とか子どもとか。健常者とか障害者とか。知的障害とか自閉症とかダウン症とか。

僕たちを分ける言葉はいっぱいあるけど、「子どもは子ども。」

とてもシンプルで、今の僕には充分な言葉であると同時に、彼らと関わっていく上で、これからも忘れずに持ち続けたい想いでもあります。

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それでは、またお会いしましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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