JICA海外協力隊の世界日記

今日も Jamm Lekk !

# 7 Jamm Lekk

こんにちは。篠宮です。

僕は今、セネガルの首都ダカールで、障害児・者支援の隊員として活動をしています。

今回は、僕の日記のタイトルでもある『Jamm Lekk』についてご紹介したいと思います。

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セネガルの公用語はフランス語ですが、現地語として多くの言語があります。

その一つであるウォロフ語
『Jamm:ジャム』は『平和』『Lekk:レック』は『〜だけ』という意味です。

セネガルでは、日本と同じように挨拶が重要です。

毎朝、配属先に行って同僚たちに会うと、
「おはよう」「調子はどう?」「今日(今朝/午後/夕方/仕事/週末/バカンス)はどう?」「よく寝たか?(休んだか?)」「家族は元気?」などなど…。の挨拶を交わしながら、握手やグータッチをします。

同僚だけでなく、近所の人や顔見知りの人たちと会ったときも同じように挨拶を交わしながら、握手やグータッチをします。
(※セネガル人の全員が、握手やグータッチをするわけではありません。あくまで僕の場合です)

それぞれの挨拶に答え方は色々あるのですが、その中でもJamm lekk (alhamdulilah:アルハンドゥリラは間違いない返し方の一つです。
alhamdulilahはイスラム教の聖典であるコーランにも記載されているように、イスラム圏の国では日常生活でもよく使われる表現で、『神(アッラー)に感謝』とか『神(アッラー)のおかげ』という意味です。

なので、『Jamm lekk alhamdulilah.』『(今日も)平和だよ。神様のおかげで。』っていう意味で、僕は捉えています。

「平和だよ。」とか「神様のおかげで。」とか。

セネガルに来る前の僕は、日常の挨拶や生活の中で、「今日も平和だよ。神様のおかげで。」なんてことを言ったことも、感じたこともなかったです。

もちろん、ただセネガルに来たからといって、僕の中の何かが大きく変わったわけではありませんが。
それでも、協力隊としてセネガルに来て、毎日のように同僚や近所の人たち、顔見知りになった人たちと『Jamm lekk alhamdulilah.』と、挨拶を交わしながら、握手やグータッチをすることは、今の僕にとっては当たり前になりました。

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僕の祖父は 去年の12月に亡くなりました。

日本では、能登地方で地震がありました。

世界では、各地で紛争やテロが今も続いています。

祖父が亡くなって、セネガルにいる僕にできたのは、ただその報せを聞くことくらいでした。

日本や世界で起きていることに、僕が何かできるわけではありません。

正直、今の僕は目の前のことで精一杯ですが、日本や世界で起きていることに無関心ではいたくないなと思います。

とにかく、これからも目の前のことを精一杯やり続けていこうと思います。

イスラム教徒が多く住む、ここセネガルでは、『神様のおかげ』で、『今日(家族や大切な人たち、そして自分)も平和(Jamm Lekk)です。』

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

今年もよろしくお願い致します。

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