2024/07/08 Mon
文化 生活
# 18 セネガルの通貨
こんにちは。篠宮です。
僕は今、セネガルの首都ダカールで、障害児・者支援の隊員として活動をしています。
日本では、新しい紙幣が発行されましたね。
https://www.npb.go.jp/ja/n_banknote/index.html
↑
「国立印刷局の特設サイトです。」
ということで、今回は「セネガルの通貨」について、ご紹介したいと思います。
日本の通貨の単位は「円」ですよね。
セネガルで使われている通貨の単位は「西アフリカCFAフラン」(Fran CFA:FCFA / CFA Fran / XOF)です。
読み方は「西アフリカセーファーフラン」。
『西アフリカ』とあるように、セネガルをはじめ、コートジボワールやベナン、ニジェール、マリなどの西アフリカ8カ国(主に旧フランス植民地)の国々で、同じ通貨が使われています。
この通貨を発行しているのは『西アフリカ諸国中央銀行』【BCEAO】で、本部はセネガルのダカールにあります。
続いて、セネガルで使われている貨幣について。
上の写真は「西アフリカCFAフラン」の貨幣です。
※硬貨に関しては、10フラン硬貨、200フラン硬貨もあります。
「日本で、新紙幣が発行された」というニュースを聞いて、セネガルの紙幣にはどんなものが描かれているのかをチェックしてみました。
普段、使っていても、マジマジと見ることがなかったので、いい機会になりました。
それもあって、各紙幣のデザインを紹介したいと思います。
ちなみに、
「CFAフラン硬貨が教えてくれること-コミュニケーションとしての決済、通貨に込められた歴史(特集 途上国とコイン)」
(著者:佐藤章さん/出版:日本貿易振興機構アジア経済研究所)によると
表面に描かれているのは、西アフリカ諸国中央銀行のシンボルマークである。
象られているのはノコギリザメで、魚体をくねらせ、下方に向かって、頭部を伸ばしている。
頭部には人面とおぼしき目鼻がついており、仮面のような趣もある。このマークはCFAフランのすべての紙幣と硬貨に記されている。
このマークは、西アフリカの歴史と関係がある。
先述のとおり、植民地化以前のこの地域では金が交換手段のひとつであった。
この地域は古くから金の採掘が盛んで、サハラ砂漠を越えて、アラブ地域にも大量に輸出されていた。
西アフリカに広大な版図を築いたマリ王国のある王が、14世紀にメッカを巡礼した際、1トンを超える金を持ち込み、メッカ経済を数年にわたる深刻なインフレに陥しいれたという逸話もある。
西アフリカ沿岸部のアカン語系の諸民族では、こうした金流通を背景に、金の重さを計る真鍮製の分銅が幾何学模様や動物の姿などを象った工芸品として発達した。
西アフリカ諸国中央銀行のシンボルマークは、このアカン分銅の代表的な意匠のひとつをもとにしている。
つまり、このマークは植民地化以前から西アフリカが生み出してきた富の象徴なのである。
と記載があるので、それも踏まえて、見てもらえるといいかと思います。
↑
500FCFA(日本円で約100-120円くらい)
↑
1,000FCFA(日本円で約200-250円くらい)
↑
2,000FCFA(日本円で約400-500円くらい)
↑
5,000FCFA(日本円で約1,000-1,250円くらい)
↑
10,000FCFA(日本円で約2,000-2,500円くらい)
以上が、各紙幣のデザインです。
今回は、「セネガルの通貨」についてご紹介させていただきました。
長くなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまたお会いしましょう。
SHARE