JICA海外協力隊の世界日記

音楽を楽しもう♪ 音楽でつながろう♪

楽器は貴重!でも楽しい!

 見てください。この笑顔。

 「ぼくもバイオリン弾けるよ。お母さん!」

 彼はこの学校の音楽の先生であるお母さんが、大きなお兄さん達にバイオリン教室をするのをいつも待ってしました。でもこの日、この子の身体の大きさに合う小さなバイオリンが届いたので、初めて自分で弾くことができました。

 スリランカでは西洋音楽だけでなく伝統的な音楽にもバイオリンを用いて演奏することがあるので、バイオリンは比較的普及しています。けれど、日本に比べて高温多湿な気候のため傷みやすいこともあり、とても貴重です。こちらに来てから子ども用の小さなバイオリンは、子どもが弾いているのも店で売っているのも見たことがありませんでした。

 けれど、ある日、日本の方から『子どもが大きくなって使わなくなったので、どこかで役立ててほしい。』という子ども用バイオリンを数台いただきました。

 幸い、今は弦楽器を指導するボランティアと修理をするボランティアもいます。修理をするボランティアが少し手を加えて、弦楽器を指導するボランティアが学校へ運び、めでたくバイオリンは子どもの手に渡りました。

 写真のこの子は、今までお兄さん達が弾いているのを見ているだけだったのですが、子ども用バイオリンが届いたこの日初めて自分で音を出せてとてもご機嫌だったそうです。お母さんである先生から、お礼のメッセージもいただきました。

 バイオリンの持ち主だったご家族の皆様、運んでくださった方はじめ、いろんな偶然とご好意が重なってこんな笑顔につなげることができたと思います。私もとても嬉しいです。ありがとうございました。

 これからもこのバイオリンは、多くの子どもを笑顔にしてくれるに違いありません。

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